【UFC198】世界最怖女子=クリスチャン・サイボーグ、ついにUFCデビュー
【写真】ついにサイボーグがオクタゴンに足を踏み入れる(C)INVICTA FC
28日(月・現地時間)、UFCが5月14日(土・同)にブラジルはパラナ州クリチバのアレナ・デ・バイシャーダで開催されるUFC198「Werdum vs Miocic」でクリスチャン・サイボーグのオクタゴンデビュー戦が組まれることを発表した。
ついに――この時がきた。2005年1月のプロデビュー以来、重ねた勝利は15、敗北はそのプロ初陣のみ。禁止薬物使用で1つのノーコンテスト=HIROKO戦を挟み、現在15連勝中で判定勝ちは2008年10月の高橋洋子戦以来、経験していない。
UFCと契約しながら135ポンドに減量ができないと状況でInvicta FCで戦い続け――ロンダ・ラウジーと舌戦を繰り広げてきたが、実戦では一方的な勝利が続いていた。そんなサイボーグが、140ポンドの契約体重戦でレスリー・スミスと対戦する。
スミスは20日の豪州大会で中井りんに勝利したばかり、真っ向勝負ではまずサイボーグには敵わないだろうが、このところの楽勝マッチの対戦相手とオクタゴン・ファイターはやはり違う。特に依然として自らの階級がないUFCでの特別マッチ&地元での9年振りの凱旋マッチ、力が入り過ぎると何が起こるか分からないという見方も成り立つ。
いずれにせよ、サイボーグのUFC出場がクリチバ大会のボーナス・トラックなのか、それとも彼女のバンタム級転向をにらんでのモノ、もしくはUFCが女子フェザー級を新設するのか。選手層を考えると、新設は時期尚早であり、機が熟すのを待てばサイボーグという最高のファイターが世界最高峰の舞台に立たないままキャリアが下降線に入る。
そんな部分の落ち着きどころが、今回のキャッチウェイト&クリチバ大会出場に結びついたのだろう。ある意味は勝敗結果よりも、この後が注目されるサイボーグのUFCデビュー戦だ。