【UFN27】反撃凌いだタヴァレス、6勝目は慎重&スマートに
<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
Def.3-0: 29-28, 29-28, 29-28
ロバート・マクダニエル(米国)
左ジャブを伸ばすタヴァレス、続いて勢いのある左ローを蹴り込む。マクダニエルは組みつくと、ケージにタヴァレスを押し込む。体をいれかえ、距離を取り直したタヴァレスが右ストレートを伸ばす。ワンツーを放ちニヤリと笑うマクダニエル。右を受け手、バランスを崩すと引き込みを見せるも、タヴァレスは付き合わない。マクダニエルの左の前蹴りを余裕をもってかわしたタヴァレスは組みつかれても、腰が強く引き込みを誘う。すぐに立ち上がったマクダニエル、レフェリーがブレイクを命じ試合は中央で再開となる。
関節蹴りを繰り返すマクダニエルに対し、タヴァレスが右ボディストレートを放つ。マクダニエルをケージに押し込んだタヴァレスは両差しから一本差されて、距離を取り直す。タヴァレスの右ハイが空振りに終わったところで、初回も終わった。2R、ワンツーから右ミドルを決めたタヴァレス、マクダニエルもヒザを見せるが、左を逆に受けて後方に転がる。サイドキックを見せるも、攻めあぐねるマクダニエルが、タヴァレスの前進にテイクダウンを合わせる。
ケージ際で立ち上がったタヴァレス、マクダニエルが自ら距離を取るも、攻め手はない。左ミドルを蹴って、尻餅をつくマクダニエル。スタンドが嫌な気持ちが、試合に出てしまうか。残り2分、引き続きローを蹴るタヴァレスが、右ミドルからアッパーを放つ。一定の距離を取って、リスクを冒さず戦うタヴァレスに対し、マクダニエルは引き込んだ直後にスイープを仕掛ける。バランスを崩したが、背中をつけずスタンドに戻ったタヴァレス。マクダニエルはどうにも寝技で戦うことができないまま試合は最終ラウンドへ。
最終回、思い切り左を伸ばしながら距離を詰めようとしたマクダニエル。テイクダウンを警戒してか、ガードが下がっていたタヴァレスの顔面を痛打する。動きが止ったタヴァレス、マクダニエルにとっては千載一遇のチャンスだったが、ケージに押し込まれこの機会を生かすことができない。直後にタヴァレスの左ローが急所を直撃し、試合が一時中断となる。再開後、遠い距離から一気に距離を詰め、腰をコントロールするとマクダニエルがテイクダウンに成功する。ハーフからフルガードに戻したタヴァレスがキムラを仕掛け、時間が過ぎるのを待つ。
左腕を引抜いたマクダニエルが、タヴァレスのクローズドガードに捉えられ、時間が過ぎていく。残り1分、脇を差して立ち上がろうとするタヴァレスは、無理をせずにハーフガードで試合を止める。ワキを差してパスに成功したマクダニエル、タヴァレスがすぐに足を戻す。マクダニエルがトップから細かいパスを落すという攻防のなかで、試合終了のホーンが鳴った。結果、ジャッジ3者とも29-28でタヴァレスを支持、オクタゴンで6勝目を挙げた。