【UFC163】ローで流れ掴んだバローゾ、判定勝ち収める
<ライトヘビー級/5分3R>
フランシマール・バローゾ(ブラジル)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 29-28
エジナウド・オリベイラ(ブラジル)
長身のオリベイラに対し、左ハイを2つ見せたバローゾ。オリベイラは左ジャブを伸ばしながら、右を見せる。バローゾはテイクダウン狙いを切られると、思い切り踏み込むパンチ、そしてローを放つなど、目先を変えてテイクダウンの機会を伺う。プレッシャーを与えるオリベイラのパンチをバックステップでかわすバローゾは、上手くサークリングを使いケージ際に詰められることはない。
とバローゾは右のカウンターを狙ったが、これは空振りに。相手を捉える攻撃はバローゾのローキックぐらいという展開のなか、試合は2分を切る。引き続きローを蹴りこみ、下がるバローゾにオリベイラは「攻めて来い」とアピール。構わず左右のローを放つバローゾは、オリベイラの前進にしっかりと足を使う。残り10秒を切り、懸命に距離を詰めたオリベイラはケージにバローゾを押し込むも、打撃戦には持ち込めず初回が終了した。
2R、引き続き思い切りローを蹴りこむバローゾはスイッチを入れながら、左ミドルを放つ。左ジャブ。右ストレートが届かないオリベイラだったが、バローゾの蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪うと、矢継ぎ早にパウンドを落し、自ら立ち上がる。スタンドに戻ってもバローゾをケージに押し込んだバローゾだが、距離が離れるとバローゾに組みつかれテイクダウンを許す。尻餅状態から立ち上がったオリベイラは、体を入れ替えボディロックでバローゾをケージに押し込む。
残り90秒、レフェリーがブレイクを命じ、試合はオクタゴン中央へ。バローゾが右ストレートをヒットし、さらに遠い距離から右を打ち込む。左右のフックを見せたオリベイラだが、右アッパーから左フックを受け、さらにミドルをボディに受ける。蹴りを見せたオリベイラは、足を掴まれテイクダウンを許すと、パウンドを受けながらもケージを背にして立ち上がる。そしてバローゾが右ローを決めたところで2Rもタイムアップに。
最終回、いきなり距離をつめてテイクダウンを狙ったバローゾ。一旦は下になったオリベイラはボディロックからバローゾをケージに押し込んでいく。細かいボディを入れるオリベイラだったが、左を差しかえたバローゾが体を入れ替える。オリベイラの小手投げを潰し、同体で立ち上がるとバローゾがヒザ蹴りを顔面に見せる。バローゾが押し込む展開が続くと、後方にテイクダウンに成功する。
そのままサイドに回ったバローゾ、ハーフに戻されても左のパンチを顔面に入れる。足を取って反対側に回るバローゾは、オリベイラの立ち上がり際に再びヒザを見せる。立ち上がったバローゾは首相撲からヒザを見せるも、バローゾがシングルレッグへ。ケージ際の組み合いに対し、レフェリーはブレイクを命じる。残り1分、バローゾはまっすぐ組みつくなど、疲れが目立ち大きく息をする。オリベイラも打撃戦でなく、組みついて尻餅をつかせポイントの挽回を狙う。試合はそのままオリベイラが、ケージにバローゾを押し込んだままタイムアップに。結果、3-0でバローゾが判定勝ちした。