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【Bellator97】2013夏の陣ヘビー級Tはロシアのミナコフが制す

<2013サマーシリーズ・ヘビー級決勝/5分3R>
ヴィタリー・ミナコフ(ロシア)
Def.3R4分02秒by TKO
ライアン・マルチネス(米国)

開始早々、右を伸ばし、さらに左も見せたミナコフ。直後に組みついて、マルチネスをケージに押し込んでいく。ヒザを突き上げ、大内刈りでテイクダウンをミナコフが狙うが、ケージを背にしたマルチネスが耐える。と、逆に小外掛けでテイクダウンを奪ったマルチネスが、ミナコフの立ち上がり際に得意のギロチンを仕掛ける。

首を引抜いたミナコフのスピニングバックフィストは空振りに終わったが、ケージ中央で組みついてからの大内刈りでクリーンテイクダウンを奪う。パウンドを受けながら立ち上がったマルチネスは、ヒザを防いで思い切り左フックを振るっていく。ミナコフは組みついて、ヒザ蹴りから距離を取り直す。右ストレートから組みついたミナコフに対し、距離ができるとマルチネスが思い切り左フックを振り回す。

ミナコフが右ストレートを返し、左を放ったところで再び組み合いに。残り1分、ケージにマルチネスを押し込んでいたミナコフが自ら距離を取り直す。ミナコフのパンチは空を切り、ダブルレッグダイブでケージに押し込んだところで初回が終了した。

2R、間合いを計りながらミナコフがパンチを見せるも、マルチネスがステップバックでかわしていく。前に出てくるミナコフに対し、カウンターの左を振るうマルチネス。力の入った組み合いはミナコフに軍配が上がり、ケージにマルチネスを押し込みヒザをボディに突き上げる。ミナコフは左ボディを入れるが、続くヒザ蹴りが急所に入ってしまい試合が一時中断。この反則でミナコフにペナルティで1P減点が宣言される。

再開後、マルチネスがワンツーを伸ばすも、距離を詰めたミナコフが右ストレートを返す。飛び込んで左を打ち込んだミナコフ、さらに左ジャブを見せる。手数が多い分、ミナコフの方が消耗しているようにも映るが、下がりながらのファイトのマルチネスはポイントを取り辛いか。右フックを振るって、サークリングを駆使するマルチネス、カウンター狙いから自ら前に出るもパンチを届かない。

互いに相手のパンチをバックステップでかわす展開が続くなか、前に出てきたミナコフにマルチネスの左がヒットする。それでも待ち姿勢のマルチネス、試合はスタミナ競走の様相を呈してきた。

最終回、左を振り回すマルチネス。大振りの後のコンパクトなフックがミナコフの顔面を捉える。ミナコフも右ロングアッパーから組みつき、テイクダウンに成功する。効果的なテイクダウンを奪ったミナコフはパウンドを落し、マルチネスが低い姿勢で組みついてくるのを潰すと、バック奪取へ。上を向いてガードを取ろうとしたマルチネスからマウントを取ったミナコフが、重いパウンドを落していく。エルボーを交えながら、パウンドを続けるミナコフに対し、マルチネスが顔面を守るだけという状態が続く。起き上がろうとしても頭を押され、エルボーを受けるマルチネス。ミナコフのパンチが、ゴツゴツという音を立ててミナコフを襲う。2発、3発と重いパンチが続くと、マルチネスはただパンチを受ける状態になりレフェリーが試合をストップした。2013サマーシリーズ・ヘビー級トーナメントはミナコフが制覇。

「アレキサンダー・ヴォルコフは僕の友人だけど……」と英語で話し始めたミナコフだが、ここから通訳にバトンタッチし、「マルチネスがタフだった。世界戦は良い試合をする」と勝利のコメントを続けた。

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