【PXC51】米田のテイクダウン・トライ、カウンター狙いのキム・ハンソルに勝てず
<ウェルター級/5分3R>
キム・ハンソル(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
米田奈央(日本)
既にPXCウェルター級選手権試合を経験している長身のキム・ハンソル。飛び込んで右を伸ばす米田に対し、キム・ハンソルもカウンターで右を狙う。待ち受けてカウンター狙いのキム・ハンソルに飛び込んだ米田だが、テイクダウンは取れずに離れる。キム・ハンソルは右を入れから左ストレート。米田のダブルレッグ狙いをスプロールし、突進もサイドにかわす。米田の左をここもアウトに回ってかわしたキム・ハンソルが左ローから左ミドルを入れる。
米田も右を届かせたものの、キム・ハンソルが引き続きリーチの差を生かしてパンチからローを蹴り込む。米田は右を見せて組みに行くとダブルレッグでテイクダウンに成功する。ケージを背にして立ち上がったキム・ハンソルは離れた米田に飛びヒザ。これが急所に入り米田が苦悶の表情を浮かべるが、すぐに試合は再開する。残り30秒、米田の左オーバーハンドがヒットした。
2R、キム・ハンソルの左に対し、米田も左を入れる。米田はシングルレッグからドライブしケージまで運ぶがテイクダウンは取れずに離れる。引き続きキム・ハンソルはローを走らせ、左ストレートに米田がシングルで尻餅をつかせる。すぐにスタンドに戻ったキム・ハンソルの左ストレートが米田を捉える。米田も右フックを返し、オーバーハンドを狙っていく。キム・ハンソルの強烈な左ローが米田の右足を取られる。続く左ローはチェックした米田は、ローに右を合わせる場面もあるが、リーチが長いうえに待ちのキム・ハンソルになかなかパンチは届かない。
左の相打ちから米田が右オーバーハンド、続いてオーバーハンドの左。キム・ハンソルが腹を蹴って左ストレートを入れた。積極的なのは米田、打撃が当たる数はキム・ハンソルというラウンドだった。
最終回、キム・ハンソルがフェイクを多用し当てるのはロー。米田も左ローを返し、シングルレッグのフェイトを見せる。続く米田の左にキム・ハンソルがダウン。すぐに立ち上がったキム・ハンソルは左を2発入れるも、米田は組んでバックへ。離れた両者、右フックを見せ合うも距離は合わない。キム・ハンソルは右ジャブから左ストレート、米田もヒットは少ない。シングルのフェイクを再び入れた米田は、続いてダブルへ。自らリリースするように打撃のスタンスに戻った米田に対し、キム・ハンソルもダブルレッグのフェイク。残り10秒で左を受けた米田はシングルで尻餅をつかせる。キム・ハンソルが立ち上がったところでタイムアップに。
米田のテイクダウンの仕掛けがどのように判断されるか。結果、0-3で米田は判定負けとなった。勝者はウェルター級に戻ったフランク・カマチョ戦をアピールした。