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【UFC194】デミアン・マイアがグンナー・ネルソンを柔術で封じ込める

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル/6位)
Def.3-0:30-25.30-25.30-26
グンナー・ネルソン(アイスランド/12位)

サウスポーのマイアが即組みついてケージにネルソンを押し込むが、テイクダウンを奪ったのはネルソン。すぐに立ち上がったマイアとケージ際からオクタゴン中央へ移動する。マイアのシングルレッグに尻餅をついたネルソンだが、首を抱えて立ち上がり、続くテイクダウン狙いに、逆にトップを奪う。ガードから右ワキを差したマイアの体を跨ぎ立ち上がろうとしたネルソン。マイアは流れるように背中に乗って両足をフックする。前方回転から上を取ろうとしたネルソンだが、マイアはマウントを取りパウンドを落とす。

腰を押してエビで態勢を変えようとしたネルソンの背中に張り付いたマイアは、立ち上がったネルソンを四の字フックで捉え寝技に持ち込む。後方からパンチを入れワキをすくったマイアがエルボーをアゴ先に入れて、腕十字へ。残り20秒の仕掛けに、体を反転させたネルソンが腕を引き抜きトップを奪取。パウンドを落としたところで初回が終わった。

2R、左ストレートを入れてテイクダウンを狙ったマイアだが、ここでもトップを取ったのはネルソン。マイアはすぐに立ち上がってボディロック&バックコントロール。両足をフックしたマイアを背負ってネルソンが立ち上がる。マイアはこの態勢でワキの下から左アッパーを突き上げ、右のパンチを入れるとネルソンは前方に崩れるように亀の態勢に。パンチを落とし、背中を伸ばしにかかるマイアだが、ネルソンが胸を合わせてトップを取る。マイアはワキを差してシングルからトップを奪い返し、流れを変えさせない。

トップから鉄槌を落としたマイアは左エルボーを連続でいれる。レッグドラッグからしっかりと上体を固めたマイアはマウントに移行し、さらにエルボーを続ける。マイアが2Rもネルソンを圧倒した。

最終回、打撃の展開がなく空手技が使えないできたネルソンは、ここでもすぐにシングルに捉えられる。ギロチンからトップ狙いも、横回転で頭を抜いてトップをマイアが取り切る。足を抱えてスイープを仕掛けたネルソンの動きを利用し、ハーフながら強固なポジションを取ったマイアは力の入ったエルボーを落とす。さらに両足をフックして仰向けに。ワキにパンチを落とされるネルソンは、RNCのみを警戒し反撃に移ることはできない。

掛け逃げのようなRNCで時間の経過を待つマイアは、パンチに移行し左のパンチの後方から連打する。腰をずらしてトップを残り15秒で取ったネルソンをガードで抱えたマイア。一発の拳も落とさなかったネルソンは既に勝負を諦めているようだった。

結果、30-25が2人という大差の判定勝ちをマイアが収め、今大会のブラジル人の戦績を2勝1敗とした。

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