【TUF22】自分を貫き、川尻達也落とせない試合でカッチリ判定勝利
<フェザー級/5分3R>
川尻達也(日本/13位)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェイソン・ナイト(米国)
川尻はまず左ローを蹴りこむ。左ジャブを伸ばすナイトに川尻はスピニングバックフィストからダブルレッグでテイクダウンに持ち込む。ナイトは右手をマットに着けた川尻に対し、ハイガードから三角絞めを狙う。腰を上げた川尻は頭を抜いて担ぎパスへ。しっかりと右足を越えていく。ナイトが足を戻すと、川尻はエルボーを顔面に入れていく。やがて川尻は左足を抜いて、さらにパスに成功。
ナイトが再びクローズドガードに戻すと、川尻はここもエルボーを入れる。さらに鉄槌で削る川尻は、エルボーの連打から右のパンチを見舞っていく。ナイトは強引なハイガードを取ろうとするが、ケージ際で窮屈過ぎてキープできない。ナイトを流血に追い込んだ川尻が明確に初回を取った。
2R、ここでも回転バック肘を見せた川尻のテイクダウン狙いに、引き込むようにガードを取ったナイト。ミッションコントロールから結局はラバーではなく三角、そしてクローズとなるナイトに川尻は初回同様エルボーを落とす。ここもミッションコントロールのナイトは、川尻の足を抜く圧力にクローズドの時間が長くなる。左の鉄槌から右エルボーを落とした川尻、ナイトがゾンビで固めるとレフェリーがブレイクを命じる。
スタンドに戻った川尻は簡単にテイクダウンを決めると、ハーフからパスに成功し、足を戻す動きを利用して逆側に左足を抜く。枕で固め一気にパスを狙う川尻は腰を切って執拗にパスのプレッシャーを与える。ニアマウントの川尻は肩固めを狙うも、ここはナイトも察知。レフェリーのカモンの声にエルボーで呼応した川尻が2Rも取った。
最終回、後ろ回し蹴りで先制した川尻はハイキックからダブルレッグ。ナイトのミッションコントロールから腕狙いを、足を潰して回避してパスの圧力を掛けていく。ナイトがハーフに戻すも、川尻は続いてマウントの圧力を掛ける。と、ここでレフェリーがブレイクを命じる。慌てずテイクダウンを取り直した川尻がパスからキムラを狙う。足が効かなくなってきたナイト、川尻は上四方とサイドで抑え、鉄槌を落とす。ケージを蹴って川尻の左ワキに左足を差し込んできたナイトだったが、ここで展開が固まりまたもブレイクに。
スタンドに戻ると、川尻は勝利へ一直線のダブルレッグに。粘り切れないガードファイターは背中をつけてクローズドガード、下からヒジを入れるも川尻はこれを受け流すようにタイムアップの時を迎えた。
結果は当然のようにフルマークで川尻に。自分のやるべきこと、自分を貫いた川尻が絶対に必要な勝利を手にして安堵の表情を浮かべ、インタビューはなかったがカメラに『勝ったぞ、みんな。ゴメン、詰まんない試合で』と語りかけた。