【ONE34】タイナネスが危なげなく、ヤキャエフを完封。RNCで一本勝ち
【写真】この後、もう一度グリップを組みなおしてタップを奪った(C)ONE
5日(土・現地時間)にカンボジアの首都プノンペンはコプッチ・シアターで開催されたONE35「Kingdom of Khmer」。メインでローウェン・タイナネス×ラスール・ヤキャエフという一戦が組まれた。青木真也を頂点とするONEライト級戦、今後のタイトル戦線の行方を占ううえで非常に重要な試合だ。
<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
Def.3R1分42秒by RNC
ラスール・ヤキャエフ(ロシア)
ジャブを出し合う両者。タイナネスはニータップから組んでケージにヤキャエフを押し込む。合い四つの状態でヒザを打ち合うと、タイナネスはシングルに切り替え、クレイドルを仕掛けるも、両者回転するように再びスタンドに。ケージ際での組み合いが続き、タイナネスが左ヒザ&右ボディを打ちこむ展開に。ヤキャエフもヒザを返すが、かえってバランスを崩しボディロックでテイクダウンを許し、バックコントロールからパンチを顔面に打たれる。
上体を起こしてスクランブルに持ち込もうとしたヤキャエフを潰したタイナネスはギロチンからマウントを奪取。ヤキャエフも足を戻しリバーサルを試みる。上を取ったのはヤキャエフだが、タイナネスはギロチンロックのまま。ヤキャエフが頭を抜いたところで初回が終了した。
2R、ヤキャエフが左ロー。タイナネスは左ミドル&後ろ回し蹴りをかわす。ワンツーのツー=右を当てたヤキャエフに対し、タイナネスはここでもニータップを仕掛け、すぐに距離を取り直す。左ミドルを互いに蹴り合い、タイナネスのダブルレッグをスプロールしたヤキャエフだが、ケージに押し込まれる。ヤキャエフがタイナネスのヒザ蹴りを抱えて投げ捨てるも、すぐに試合は打撃の間合いに戻り、レフェリーからファイトの声が掛かった。
ヤキャエフの右ストレートに組み付き、ヒザを繰り出すタイナネス。続いてダブルに移行しテイクダウンに成功する。ガードの中から前腕やエルボーを振り落すタイナネスは、足を抜きにかかる。懸命にフックガードを取るヤキャエフだが、ケージに押し込まれ窮屈な状態で右のエルボーを被弾。立ち上がったタイナネスはサッカーボールキックを入れ、このラウンドも取った。
3R、プレッシャーを掛けるタイナネスが、一気にダブルレッグでテイクダウンに成功する。スイッチしようとしたヤキャエフのバックに回り、前転を利用して両足をフック。グリップを何度か組みなおし、プレッシャーを強めタップを奪った。
危なげなく、自分の試合で勝利したタイナネス。ONE首脳が好む試合ではなかったが、完勝は完勝。ベルト挑戦をアピールする勝者、話してエイドリアン・パンとのタイトル挑戦権争奪戦の行方が気になる。