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【Pancrase271】徳留一樹、北岡悟を左ストレートからパウンド葬で国内ライト級最強の座に

Tokudome【写真】打撃の圧で北岡の無限リンクを遮断した徳留が、大きな一勝をハッキリした形で挙げた(C)MMAPLANET

<KOPライト級王座決定戦/5分5R>
徳留一樹(日本)
Def.4R1分24秒
北岡悟(日本)

ワンツーから前に出る北岡、すぐにケージに徳留を追い込むことはできない。左から右を伸ばす徳留、その左が北岡を捉えシングル狙いも角度をつけてかわす。北岡は右ハイから組みいくがこれも徳留がカット。と、徳留のワンツーで北岡がダウン。パウンドを入れる徳留に対し、北岡が懸命にバタフライガードの態勢に入る。

足を一本越した徳留に対し、北岡は起き上がりながら足を取りに。これも距離を取った徳留が、北岡のパンチに冷静に右を合わせる。北岡は右を入れるが、徳留は素早いワンツーを入れる。北岡の右フックに、左フックを入れる徳留が最後までテイクダウンを許さず初回を取った。

2R開始直後、ドクターチェックが北岡に入る。小刻みのステップからフックを振り回し、組みついた北岡がついに徳留の背中をマットにつけさせる。徳留もバタフライフックを取るが、北岡が潰して胸を合わせる。脇腹と顔面にパンチを交互に入れる北岡はガードの中にステイする。上と下から鉄槌を打ち合う両者。北岡が右を入れるが、徳留が立ち上がる。ここでシングルに入った北岡に対し、体重を掛けた徳留がエルボーを頭部に入れる。寄せる北岡にエルボーを続ける徳留は左のパンチへ。細かいパンチを入れ続けた徳留はダブルも耐えきるかに見えたが、頭を押さえに行き尻餅をついてラウンド終了を迎えた。テイクダウン2つの北岡、エルボーと細かいパンチの徳留。ジャッジ2人が北岡、1人が徳留とした。

3R、北岡は右ハイ。しっかりと見ている徳留が左から右フックも、北岡も打ち返す。打ち合いのなかでテイクダウンのフェイクを入れた北岡に徳留が反応する。その北岡のシングルに合わせてバックに回った徳留は組みを続けずに離れる。徳留は右ジャブ、北岡はサークリングから左フック。徳留の左ストレートが北岡の顔面を掠める。と深くシングルレッグに入った北岡。徳留は正座するように懐に入ってきた北岡のカカトを取る。頭を押さえにかかる徳留は、右手一本でチョークを仕掛ける。これを解いて細かいパウンドを落とす徳留、ここでブレイクが命じられる。残り10秒で右フックを放った北岡の顔面を徳留の左ストレートが打ち抜いた。このラウンドはジャッジ3人とも徳留の10-9とした。

4R、打撃の圧を掛ける徳留に北岡もパンチを返すが、これは打撃戦を強いられると見た方が良いか。そしてワンツーを被弾した北岡は、続く左スレートで腰から崩れる。右の鉄槌の追撃にレフェリーが割って入り、徳留がKOPライト級王座に就いた。「今日のために自分も死ぬほど、頑張って練習してきて。北岡さんもそうだったと思う。良い試合ができて良かった。UFCにリリースされたので、借りを返しに行きたい」と語った。

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