【WEC39】ライト級の新鋭=リカルド・ラモスが快勝
■第10試合 ライト級/5分3R
リカルド・ラモス(米国)
Def.3R終了/判定
バート・パラジェンスキー(米国)
【写真】ラモスの体を蹴り上げ、立ち上がろうとしたパラジェンスキーだったが、この攻撃は失敗。常にガードワークを強いられ3Rとも失う完敗となった (C)ZUFFA
イリノイ州在住同士のラティーノとポリッシュの対戦。右に大きく傾斜した構えのラモスと、アップライトのパラジェンスキー。まずはパラジェンスキーが右ローを放っていくと、2度目のローを掴んでテイクダウンに成功したラモスに、パラジェンスキーがクローズドガードからハイガード、三角絞めを狙う。
胸を張って、この攻撃を凌いだラモスは強烈な右パウンドを落とす。足をさばきながらジャンプをしパスを狙ったラモスだが、そのボディを蹴りあげ、パラジェンスキーは立ち上がることに成功する。
それでも執拗にシングルレッグからテイクダウンに成功したラモス。アームロックの状態でラモスの追撃を止めようとしたパラジェンスキーだったが、ラモスは構わず勢いのあるパウンドを連続で放っていく。
さらにパラジェンスキーをケージに追いこみ左エルボーを落としたラモスだったが、ラウンド終了間際に立ち上がることに成功したパラジェンスキーが、左右のパンチをヒットさせて初回を終える。
2R、飛びこんでパンチを狙ったパラジェンスキーに対し、組みついたラモスは態勢を入れ替
えながらヒザ蹴りを見舞う。細かいヒザからテイクダウンを狙うパラジェンスキーに対し、小手を効かせ投げをうつラモス。どちらもペースを譲らない力のこもった組み合いを見せるが、テキサスのファンはブーイングを送る。
首相撲、シングルレッグ、ダブルレッグからの連係でバックを奪ったラモスは、そのまま左足で顔面を蹴りあげ、飛びあがってバックグラブへ。バランスを崩したパラジェンスキーがガードを取ると、ラモスはここでも勢いあるパウンドを落としていく。そのラモスの右腕に十字を仕掛けたパラジェンスキーだったが、腕を引き抜かれ、アームロックへ。しっかりとトップをキープするラモスは、ケージ際で片膝をついたパラジェンスキーに左右のパンチを連打で放ち、2Rも攻勢を印象づける。
最終回、右ストレートを放ったラモスに対し、パラジェンスキーが細かいフックを顔面に打ち込んでいく。左後方へと下がりながら、左のカウンターを狙うラモス。右ハイ、右フックで動きを止めようとするパラジェンスキーだったが、ラモスはスタミナも十分にあり、そのフットワークを止めることができない。
またも右ローを掴んで、テイクダウンダウンを仕掛けたラモスは、パラジェンスキーを大きく抱えあげ、リフトアップからテイクダウン。さらにジャッジに好印象を与える動きを見せたラモス、両手をマットについて立ち上がろうとするパラジェンスキーをケージ際に追い込んでパスを狙っていく。
残り時間1分となり、それまでと同じようにアームロックの態勢でラモスの動きを制しようとしたパラジェンスキーだが、ラモスの勢いを止めることができない。スタンドにこそ戻ったものの、3Rのファイトを通じて、得意の打撃戦に持ち込むことができなかったパラジェンスキーは、0-3の判定でキャリア6戦目の新鋭に完敗を喫した。