【WEC39】ブラウンが完璧な防衛、アウェーでガルシア下す
■第11試合 WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R
[王者]マイク・ブラウン(米国)
Def.1R1分57秒/肩固め
[挑戦者]レオナルド・ガルシア(米国)
【写真】苦戦が予想された王者ブラウンは、正確な右クロスで勝機を掴むと、そのままグラウンドで一気に勝利を決めた (C)ZUFFA
テキサスのファンの大声援を浴びてオクタゴンに登場したガルシア、対するブラウンには容赦ないブーイングが浴びせられる。
試合開始早々、左を放つガルシアだが、動きが硬い。それでもファンの後押しを背に、左フックを狙ったガルシアに対し、王者ブラウンの右クロスがヒット。この一撃が見事に頭部を捉え、ガルシアはダウン。ブラウンは挑戦者に覆いかぶさるようにトップを奪い、容赦なくパウンドを連打する。
大歓声が悲鳴に変わるなか、バックグラブを奪ったブラウンは、リアネイキドチョークで攻めこむ。ここを凌いだガルシアは、ガードに戻すことに成功するが、ブラウンはパス狙いからパウンド&エルボーを鮮血で顔面が真っ赤に染まったガルシアに落とし続ける。
さらに肩固めに移行したブラウンに、ガルシアもなんとかわき腹にパンチを放つが、抵抗もここまで。直後にタップし、ブラウンが1分57秒で一本勝ちを手にした。
ファンの悲鳴が、今度は勝者へのブーイングに変わるなか、「言いわけはない。良い一発をもらい、回復する時間もなかった。テキサスのファンに謝りたい。でも僕は戻ってくる」と話したガルシアに対し、「僕のセコンドのイーブス(エドワーズ)はテキサス出身だし、ここで戦えて嬉しい。やるべきことをやった。ガルシアはワールドクラスファイターだが、試合は一人が勝って、一人が負けるものだから」と興奮し、“F”で始まる言葉も口にしそうになったブラウン。
ここでリベンジを求めるユライア・フェイバーがスクリーンに映ると、テキサスのファンが大喜びするなど、ブラウンは最後までヒール扱いだったが完璧な初防衛戦だった。