【ADW03】前時代×2的なファイトのボコチェビッチを問題にせず、ローが判定勝ち収める
<73キロ契約/5分3R>
ウェイロン・ロー(米国)
Def.3-0
ヴァソ・ボコチェビッチ(モンテネグロ)
ボコチェビッチの計量オーバーで、キャッチウェイト戦となった一戦。そのボコチェビッチが重い右ローを続ける。しかし、カットされ逆に痛がる素振を見せたボコチェビッチは、右に傾いた構えから見せた右ミドルをキャッチされ、テイクダウンを許す。ローはすぐに自ら立ち上がり、試合はスタンドに戻る。ボコチェビッチは飛び上がる様に右ミドルも、ローがパンチを振るいながら前進すると、スリップしたようにグラウンドへ。ボコチェビッチはクローズドガードを取ってしがみつくが、ローは足を一本抜いてパスのプレッシャーを強める。
ボコチェビッチはバタフライからフルガードに戻し、立ち上がろうとして足を取りに行く。ロープから足が出たボコチェビッチ、レフェリーがブレイクを命じて試合はスタンドで再開となる。ローは左ワキを差してすぐにテイクダウンを決める。エルボーが反則のADWだけにボコチェビッチは潜ろうとするが、パンチを通され抑えつけられたまま初回が終わった。
2R、ボコチェビッチが右ミドル。続いてシングルに出るがローがスプロールすると、ボコチェビッチは引き込んでガードを取る。ハーフからパンチをローが落とすも、レフェリーは即ブレイクを掛ける。スタンドに戻っても、速攻でテイクダウンを決めたローのペースで試合は進む。ここも早目のブレイクが掛かり、ボコチェビッチは飛び上がって右ミドル。組みに行ったボコチェビッチは、スプロールされるとまたも引き込んでガードを取ってしまう。3度目のブレイク後も、接近戦でローががぶるとボコチェビッチが自らガードを取る。ローはここで反則のエルボーもレフェリーが流し、試合は最終ラウンドへ。
これまでと同じように組みに行って引き込むという、前時代のさらに前時代といっても過言でない動きを続けるボコチェビッチが、潜りにいって顔面に連打を被弾する。ローはついにパスを決め、立ち上がり際にバックを窺う。背中を取られるぐらいなら──とやはり引き込むボコチェビッチ。結果、ブレイクが命じられる。ローは左ミドルからダブルレッグへ、簡単にテイクダウンを奪うも残り70秒でブレイク。
ボコチェビッチがここでも組みに行き、バックに回られそうになるとガードを取る。ボコチェビッチはキムラを潰され、声をあげて両手でパンチを入れるというみっともない攻撃を見せ試合はタイムアップに。当然、3‐0でローが判定勝ちを手にした。