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【New Era APmma】グアム、ジョン・タック「将来、日本で戦いたい」

John Tuck

【写真】グアム出身、初のUFCファイターとなったジョン・タック。PXCを経て、メジャー出場のチャンスを掴んだファイターだ(C)MMAPLANET

急激に成長を遂げるアジア太平洋のMMA。MMAPLANETでは、「New Era APmma」としてアジア太平洋地区のファイター、関係者を紹介していきたい。

第2弾はグアム島出身、UFCデビューを果たしたジョン・タックを紹介したい。日本の縁深いグアム島出身サンディエゴ在住ファイター、ジョン・タックとは?

――昨年初めTUF15のイリミネーションファイトで敗れハウス入りを逃しましたが、11月のマカオ大会ジャン・ティエチュエン戦でUFCデビューを飾りました。

「UFCで戦えるようになったこともそうだし、そのために色んな人が協力してくれたのが本当に嬉しかった。やはりTUFのイリミネーションマッチは1R×5分だけの試合だったし、その上、爪先の怪我までしてまった。ただ、気持ちが折れなかったことで、またチャンスを与えられたと思う。

結果的にあそこで敗れたことで、学ぶことができ、もっと良い形でUFCデビューを飾ることができた」

――ジョンはグアム島の出身ですが、なかなかグアムのMMAの状況は日本に伝わってきません。

「22歳の時、2006年にMMAと柔術を始めた。グアムの人間って、生まれながらにファイターズ・スピリットを兼ね備えていると思うんだ。小さくて、風光明媚な島なのに皆、ファイターなんだ(笑)。血がそうさせているんだろうね。だから、僕も色々なマーシャルアーツの影響を受けて成長した。

だから、自分でもやって見たかったのになかなかその機会に恵まれなかったんだ。メルカ・マニブッセンとジョン・カルボに柔術やMMAを習うようになり、2人とも日本でMMAと柔術を学んだ。僕がジョン・カルボと出会ったのは、彼がもうピュアブレッドを離れてグアハム・トップチーム(アンダーワールド・エクストリーム)に移ってからだった。MMAはスパイク22でメルカに、柔術はジョン・カルボに習うようになった」

――いわば、ジョンはグアムのMMAの第2世代で日本MMA界にとっても孫弟子のような関係なんですね。

「そうだね。もともと健康的な生活をしたくて、MMAと柔術を始めたんだ。そして、情熱を掛けることができるモノが欲しかった。柔術に夢中になると、レスリングもボクシングも必死にトレーニングするようになった。

練習を開始して1年後にはアマチュアMMAの経験なく、プロデビューを果たすことができた。でも、その結果自分のためにアマチュアのボクシング大会に出ようとすると、もうプロを経験しているから、出場できなくて、結果、柔術の試合に頻繁にエントリーするようになったんだ。柔術は誰もが参加できる大会だったからね。そして、トレーニングを続けてきた。

柔術は今でも大好きで、MMAに専念するようになってもキモノを着て柔術の練習をしているし、知識が広がるんだ。タイトに戦う、その重要な部分を体で覚えることができる。それにね、道着を着ていると、汗をたくさん掻いて減量にも凄く奴立つ(笑)」

――今、柔術は何帯なのですか。

「茶帯だよ。ジョン・カルボの茶帯だ。グアムに来ていたATTのマーカス・オリベイラからもたくさんのことを学んだ。彼はその後、アブダビに移り住んだけど、ずっと連絡は取り合ってきた」

――グアムとサンディエゴ、どちらにより多く滞在しているのでしょうか。

「サンディエゴにより多くいたいね。試合前のキャンプはサンディエゴで張って、試合後にグアムに戻るようにしている。サンディエゴでは同じグアム出身のジョー・ドゥアルテがアリーナに所属していて、彼と一緒に練習しながら、MMAアライアンスにも足を運ぶようになった。今はアライアンスとアリーナ、両方で練習している」

――グアム出身のジョンだから、UFC JAPANでもチャンスがあるかと思っていたのですか。

「本当だよね、僕はアジア太平洋地区の人間だし、アジアでもよりサポーターがいると思うんだけどね。日本には2010年の秋に柔術のアジア大会に出場するために訪れたことがあるけど、MMAも日本で戦ってみたいね。

UFC JAPAN以前にもPRIDEがあったし、修斗でも戦いたいと思っていた。日本でMMAを戦うことは、僕らにとって誇りでもある。また、将来UFC JAPANで戦いたいね。将来はライト級王座に挑みたいと思っているから、与えられた試合で結果を残していきたい。ライト級は凄くタフな階級だから、どの試合だってエキサイティングな試合になるだろう。

そして、僕が王座を得ることができる頃には、チャンピオンは変わっているかもしれない。でも、そのために一歩一歩ステップアップしていくだけだよ。そのために引き続き、ハードトレーニングを続ける。それがチャンピオンになる日に通じるはずだから」

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