【Dynamite 01】ポール・デイリーがGLORY=キックで本職ゴンザレスに競り勝つ
【写真】接戦ながら本職を倒したデイリー。MMAファイターの打撃の強さを証明することとなった(C)JAMES LAW/GLORY SPORTS INTERNATIONAL
<キック・ウェルター級/3分3R>
ポール・デイリー(英国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
フェルナンド・ゴンザレス(米国)
昨年はタイのK-1MAX系イベントにも出場していたデイリーは、元欧州ムエタイ王者というコールを受けケージでなくリングでサンノゼに登場。対戦相手のゴンザレスはUSムエタイ王者の肩書を持つ。
デイリーの右ハイをかわしたゴンザレスが左フックを放つ。デイリーは左ミドルを見せ、続いて右ミドルを蹴っていく。ゴンザレスはロー、デイリーは上への蹴りが多い。ハイキックをかわしてワンツーを伸ばすゴンザレスは、サウスポーの構えから左フック、右ストレートとコンビネーションを駆使する。デイリーは左ボディフックから右ミドル、左ジャブ&ハイを見せる。そのデイリー、MMAではサウスポーだが初回はオーソドックスで戦い続けた。
2R、左ジャブをヒットさせワンツーからローを蹴り下ろしたデイリー。ゴンザレスの右ボディストレート、続く左フックにデイリーは右ミドルを入れる。ゴンザレスのプレッシャーに対し、右ミドルを返すデイリーはヒザ蹴りを入れ、初めてサウスポーに。すぐにオーソに戻すも左フックを受ける。ショートの連打から右ロー、そしてヒザ蹴りを決めたデイリーが中盤を有利に進める。右ミドルを決めたデイリーは、パンチの応酬でも引けをとらず打ち返す。ゴンザレスも右フックから左フックを接近戦で放つも、このラウンドはデイリーのモノとなったか。
最終回、パンチで前に出たゴンザレスがデイリーをコーナーに詰める。デイリーも前に出てボディやフックを返すが、気が付けばロープを背負ってしまっている。左ミドルでゴンザレスを跳ね返すデイリーだったが、バランスを崩してヒザをつく。スタミナが切れてきたか、体が流れるデイリーをゴンザレスが左ボディから左ストレートで追い込む。デイリーは左フックを受け、ショートを返すもコーナーに詰まってボディ、左アッパーを被弾する。
足を止めてフックの打ち合いで試合を締めくくった両者、ポール・デイリーは判定勝ちを飾った。30―27はないと思われるが、本職ゴンザレスに競り勝った。