【ONE31】10/9KL大会で渋谷×トケーロ、田中×ケリー。青木真也の次戦は……
【写真】渋谷と田中がそれぞれ、手強いフィリピン人ファイターとKLで戦うこととなった(C)ONE&MMAPLANET
17(木・現地時間)、ONEより10月9日(金・同)にマレーシアのクアランプールで開催されるONE31「Tiger of Asia」のメインでONE世界ミドル級選手権試合イゴール・シヴィリ×ヴィタリー・ビグダッシュ戦が組まれることが発表された。
27日(日・同)のインドネシア・ジャカルタ大会のラインナップに安藤晃司×ロジャー・フエルタ戦が加えられたのと同様に、この世界戦も当初は9月1日に予定されていた上海大会で組まれていた一戦だ。
ここにきて既に発表された他大会でのメインが、そのままスライドされた形のリリースをしれっと発表できるONEの体質は驚きだが──同時に発表されたスタジアム・プトラ大会のカードは、ジャカルタに続き好カードが揃っている。
メインと同様にプッシュされているのはマレーシア女子ファイターのアン・オスマンがロシアのイリナ・マゼパと対戦する女子フライ級戦。ONEデビューとなるマゼオパの散打6度の世界王者という肩書きが気になるところだ。
またKL大会ということもありオスマン以外にもマレーシア人トップファイターであるイブ・タン(※ニュージーランド在住)、ピーター・デイビスが揃い踏みし、フィリピンの元フェザー級王者ホノリオ・バナリオ、豪州のエイドリアン・パンという興味深い対戦相手との試合が組まれている。
また同大会には日本から田中半蔵、渋谷莉孔が出場。田中も元フェザー級王者でフィリピン人のエリック・ケリー、渋谷も同様にフィリピン人のエウジェニオ・トケーロと対戦。マニアがニヤリとしてしまうカードが揃ったことになる。
イブ・タンと戦うバナリオはチーム・ラカイ所属の散打系ストライカー。田中の対戦相手ケリーはKLのメガジム=ムエ・フィットで指導経験があり、ボクシングから散打、そしてヤウヤンという首相撲有りながら、派手な回し蹴りが多用されるフィリピーノ・キックボクシングを習得している。
3月に同所で行われた世界フライ級選手権試合で、判定で敗れたもののアグレッシブな打撃戦で高い支持を得た渋谷と戦うトケーロは、セブ島出身のムエタイ戦士で首相撲からのヒザ、そしてヒジ打ちを得意としている。
奇しくもKLに集うフィリピン人ストライカーたち。MMAファイターとしての完成度の高さはケリー、危険な打撃はトケーロ。バナリオは距離のコントロールに長けており、三者三様の試合が見られそうだ。
なおこの大会では韓国よりキム・デファンが出場するようだが、彼はもともと上海で岡嵜康悦と対戦するはずだった選手。ここにきてスライドでなく、カードがばらけたことになるが、岡嵜の次戦がどうなるのか気になるところだ。
またONEでは11月13日のシンガポール大会で、ベン・アスクレンがルイス・サッポと再戦を戦うことも明らかにしているが、青木真也に関してはアナウンスがなく、現時点で本人の下にもオファーは届いていない模様だ。