【VTJ07】初回に猛攻、最終回にしっかり――前田が征矢に貫禄の判定勝ち
<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
Def.3-0:30-27.29-28,29-28
征矢貴(日本)
左ローをまず入れた前田。左ミドルからワンツーで前に出ると、右ローを続ける。征矢は右ボディストレート、対して前田は左ストレートを伸ばす。シングルレッグに出た征矢は自らリリースして距離を取り直す。前田は後ろ回し蹴り、続いて左から右を狙うも征矢も右を打ち込む。前田の左ハイをブロックした征矢。前田は前蹴り、続く右アッパーでダウンを奪う。征矢の右フックにも左、そして右アッパーを入れた前田。飛びヒザから左ハイ、前蹴り、左右のフックと猛攻を仕掛けた前田が初回を取った。
2R、前田のフェイントに大きく反応してしまう征矢。しかし、前田の右アッパーが見えておらず、接近戦で危ないシーンが見られる。前田は左ハイ、征矢も右ハイを返す。征矢はシングルレッグで前田をケージに押し込む。ここも自ら離れた征矢は、変則的な飛び蹴りを前田が見せると、着地したところで足を払っていく。前田の右スレートから前進にケージに押し込まれ姿勢を崩した前田はすぐに立ち上がるが、流れはやや征矢に変わったか。
シングルレッグ、離して右フックを放った征矢が盛り返したラウンドとなった。
3R、前田の左ローで征矢がバランスを崩す。と、前田はパンチから組みつくがスプロールした征矢が右を打ち込む。組み合いのなかでパンチを入れる征矢に対し、前田はバックを許しそうになりながら胸を合わせてテイクダウンに成功する。背中をマットにつけた征矢はハーフガードもエルボーを落とされる。バックからマウントを取った前田は、右エルボーを入れRNCに。顔を上を向けて逃れた征矢、前田は肩固めへ移行する。続いてパンチから再びRNCと前田がポジションを取り、時間が過ぎる。
執拗にRNCを狙う前田に対し、征矢は胸を合わせながら立ち上がり、スクランブルを制してトップを取る。征矢は自ら距離を取って最後のスタンド戦に掛けるも、左フックが大きくなりワキを潜られバックを許す。後方から勢いのあるパンチを入れる前田は、冷静に試合終了のホーンを聞いた。結果、前田は3‐0の判定勝ちを手にした。