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【GRANDSLAM03】GTSで吉田哲之と対戦、韓国のベテラン=ナム・ギヨン「別人になりました」

Nam Gi Young, Beak Hyoung Wook and Choi Young Gwang【写真】左からナム・ギヨン、ベック・ヒョンウック監督。そしてTOP FCフェザー級王者チェ・ヨングアォン(C)MOOZine

12日(土)に東京都江東区ディファ有明で開催されるGrandslam03。国内の若い選手に国際戦の経験を与える──GTS(GLOBAL TRIAL SERIES)に韓国のベテラン、ナム・ギヨンが参戦。吉田哲之と対戦する。
Text by Choi Woo Suk

ベテランながら大きく負け越した戦績。キャリアの挽回を図るナム・ギヨンの声をお届けしたい。

──簡単な挨拶をお願いします。

「インチョン NOVA(ノーバ)MMAのナム・ギヨンです。久々に海外で戦える事が出来てワクワクしています。貴重なチャンス頂いた分、最大限の力を出します」

──先ほどジムに入った時、トレーナーのベック・ヒョンウック監督から相当怒られていましたが。

「見ていましたか?(笑)。これまで知らなかったレスリンクのテクニックを練習していて、思ったように動けなくずっと繰り返しています」

──今回、Grandslamで戦うことになりましたが、日本で戦うのは?

「2011年で福岡で試合をして以来ですから、4年ぶりです。あの時は腕十字で一本負けをしました。今回は絶対に違う結果を出したいです」

──ナム・ギヨン選手はキャリアが長い印象があります。

「そろそろ12年になります。韓国で最初のMMA団体だったスピリットMCでプロデビューをしました」

──申し上げにくいことですが、戦績(※13戦3勝10敗)は決して良いとは言えません。ボクシングに関して非常に高い評価を受けていながら、結果に結びついていない状況をどのように捉えていますか。

「恥ずかしい限りですが、絶対的に練習量が足りませんでした。序盤は試合をリードしても、最終的にスタミナを切らして自滅、そして試合を自ら諦めてしまっていました。デビュー当初は自分の体格に合う軽量級がなくて特に厳しかったです」

──これも耳の痛い話ですが、チームメイトであり、キャリアを共にスタートしたチェ・ヨングアォンはTOP FCフェザー級のチャンピオンとなりました。同世代の選手が業界をリードしている状況には?

「遅れを取ったという感情が全く無いといえば嘘になります。でも、自分は彼のこれまでの努力をしっています。自分にはそれがなかった。だから、さきほどのレスリングの話もそうですが、これから人の倍練習します」

──吉田哲之選手の印象は?

「DEEPの新人トーナメント戦で優勝した選手だと聞きます。典型的なグラップラーらしいですね。監督からレスリンクやBJJの秘訣を教えて貰ってるし、ステミナや持久力の練習も以前の何倍もやっています。スタンドをキープできれば、良い結果を出せると思います」

──以前は難のあったスタミナに自信を持てたということですね。

「午前中に8キロのランニング。午後は4時間、コンディショニング、スパーリング、テクニックというルーチンで練習しています。そして夜に1時間ほど体を動かすこともあります。平均して平日は7、8時間、土曜日は11時間ぐらい練習しています」

──では今回の試合に向けて意気込みを効かせてください。

「以前のナム・ギヨンとGrandslamで戦うナム・ギヨンは別人です。スタミナやメンタルが違います。これまで無駄に振るっていた打撃も効率よく使うスタイルに変えました。この試合に勝って、またチャンスがもらえるよう良い試合をします」

■ Grandslam03 対戦決定カード

<フェザー級/5分3R>
小見川道大(日本)
中村ジュニア(日本)

<無差別級/5分3R>
桜木裕司(日本)
アラン・ボドウ(フランス)

<ストロー級/5分3R>
江泉卓哉(日本)
マッチョ〝ザ”バタフライ(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
大石真丈(日本)
竹本哲哉(日本)

<フェザー級/5分2R+EX>
杉本悠樹(日本)
幕大輔(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
ジョン・ダウン(韓国)
木暮聡(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
ナム・ギヨン(韓国)
吉田哲之(日本)

<ライト級/3分2R>
小口欽也(日本)
オームラン73あきら(日本)

<BJJミドル級/8分1R>
岡澤弘太(日本)
坂井圭介(日本)

■GRAND SLAM SURVIVOR対戦カード

<54 .4キロ契約/5分2R>
石綱テツオ(日本)
カン・ジェグ(韓国)

<ミドル級/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン(米国)
市川公貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
佐藤ヒデキ(日本)
武田雪魔(日本)

<フェザー級/5分2R>
平山学(日本)
村津孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
加マーク納(日本)
藤田成保(日本)

<フライ級/5分2R>
権田駿輔(日本)
松場貴志(日本)

<ライト級/5分2R>
霧狼(日本)
高橋了介(日本)

<ライト級/5分2R>
永井好明(日本)
新谷直人(日本)

■GRAND ROYAL 対戦カード

<ライト級/5分1R>
関幸一(日本)
福田大和(日本)

<ウェルター級/5分1R>
和久裕治(日本)
ハレー・バッハン(──)

<フェザー級/5分1R>
高城光弘(日本)
サブロー(日本)

<フェザー級/5分1R>
上杉祐太朗(日本)
山内雄輔(日本)

<フェザー級/5分1R>
萩原一貴(日本)
外山貴彦(日本)

<バンタム級/5分1R>
川辺侑也(日本)
小林裕(日本)

<フライ級/5分1R>
伊藤夏海(日本)
黒須信嗣(日本)

<女子ストロー級/5分1R>
久保聖子(日本)
高尾櫻子(日本)

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