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【RFC11】久米と戦うナム・ウィチョル インタビュー(後編)

Yui chul

【写真】海外にボランティア活動に訪れるなど、意外な一面を持つナム・ウィチョル。対戦相手という部分では、久米を上回る経験の持ち主た(C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)にソウルのオリンピック・ホールで開催されるRFC11で、久米鷹介とRFCライト級王座決定戦を戦うナム・ウィチョルの直前インタビュー。

後編はLFCでのナラントンガラグ戦から、RFCライト級トーナメント、そして久米戦について尋ねた。

――LFCでライト級王者ナラントンガラグに敗れた後、ました。自分はリングサイドで、写真を撮っていたのですが、敗れたとはいえ、ナラントンガラグと殴り合い、テイクダウンを取ったことに驚かされました。

「ナラントンガラグ戦はタイトルマッチで準備も完璧に出来ました。惜しくも負けましたが、多くの事に気付かされた試一戦となりました。以前のファイトスタイルを変え、100%戦略を立てて完璧な状態に挑んだのですが、頭を使い過ぎて結果、自分の長所である攻撃的な面、本能的な面が出せなかったです。

とても悔しく、ストレスを受け、精神的にも厳しかったです。『こういう試合にもなるんだな』と思いました。自分の好きな仕事なのに、ある日突然嫌になるなと感じ、リングインの5分前なのに試合がしたくないと思いました。ただ、ナラントンガラグ戦が特別なのではなく、全ての試合が勉強になります。何かが崩れ、そこから成長していくのだと思います」

Tunga vs Yui Chul【写真】ジャダンバ・ナラントンガラグと真っ向から打ち合う場面も見られたナム・ウィチョル(C)MMAPLANET

――その後、RFCのライト級トーナメントに出場することになりましたが、リング&ヒジ有から、ケージ&ヒジ無しで戦うことで、どのようなアジャストが必要でしたか。

「ヒジに関してはジムでムエタイの練習をしていたので問題ありませんでしたし、ヒジ有りの方が好きなくらいです。同様にケージに慣れていたので、リングでの試合へのアジャストが難しく不安がありました」

――このトーナメント出場メンバーが発表されたとき、決勝に残る自信はどれだけありましたか。また、誰が一番の強敵になると思っていましたか。

「決勝に残る自信はありました。決勝戦では韓国人選手より外国人選手が上がってくると思いました。久米選手かコロッサ選手が上がってくると予想していましたね」

――では久米選手の印象を教えてもらえますか。

「相手を自分の領域に引き込め、立てたゲームプランをケージでそのまま出せる精神、技術を持っていますので、とても完成されている選手だと思います」

――ヴィシール・コロッサとの激闘を制したナム・ウィチョル選手ですが、あの試合を通して、自身が得た自信を教えてください。

「トーナメントは再戦だったのですが、コロッサとの一回目の試合が終わったあと、何回も試合の動画を観ました。ある意味コロッサは自分にとって師匠のよう存在です。試合には勝ちましたが、コロッサから打撃やフットワークなど多く学びました。2回目の試合でも多くの事を学びました。

自分にとってはコロッサとの2試合はプロ格闘家とし成長できた重要な機会でした。コロッサにはとても感謝していますし、多くを学べました」

Sami-Final【写真】トーナメント準決勝のヴィシール・コロッサ戦は激闘と呼ぶに相応しい一戦だった(C)MMAPLANET

――今回、ソウルで久米選手と戦うことで、日本で戦う、あるいはプサンやウォンジュで戦うよりも、アドバンテージはありますか。

「ソウルが故郷ですので、ソウルでの試合は少し気は楽です。幼い頃、オリンピック公園(※今大会の会場がある公園)で遊んだこともありますし、知り合いも多く来てくれます。プレッシャーもありますが、気持ちを楽に試合出来ると思います」

――どのような試合をファンに見せたいですか。

「自分はいつも相手が誰だろうと、ファンに感動を与える試合をしたいと思っています。どうすれば、感動してもらえるのか。それは格闘家がケージの中で一生懸命闘う姿を見てもらうことだと思っています。『あぁ、あの選手は5分×3R全てを出し尽くして、ケージから下りているんだな』と思ってもらえるような試合がしたいです。

――RFCのベルトを獲った後の目標を教えてください。

「チャンピオンになれれば嬉しいです。ただチャンピオンになっても、そこからがまたスタートなので、何かが大きく変わることは無いと思います」

――ところで以前、アフリカでボランティアされたことがあったと聞いているのですが、それは本当ですか。

「ハイ。一昨年はエチオピア、昨年はアフリカではなくてカリブ海のハイチへ行きました。1年に1度、奉仕活動に出かけて現地の子供たちにテコンドーを教えたり、勉強を教えたりしています。現地では相撲のような伝統武道を学ぶ機会もありました」

――それは素晴らしいことですね。では最後に韓国のファン、そして日本のファンにメッセージをお願いします。

「久米選手は日本を代表する選手だと思います。自分は韓国を代表して良い試合をファンにお見せします。また日本の格闘技のファンの皆さんに韓国の格闘技界がどれほど発展したのか。韓国にも強い選手がいるんだということをお見せしたいです」

■RFC11対戦カード

<RFCライト級T決勝/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
久米鷹介(日本)

<フェザー級/5分3R>
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)
ソ・ドゥウォン(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ティエリー・ソクジュ(カメルーン)
ウィ・スンベ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ミノワマン(日本)
ソン・ヘソク(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ルイス・ラモス(ブラジル)
チャ・ジョンファン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ムラット・ハズガン(トルコ)
イ・ヒョンソク(韓国)

■Young Guns07対戦カード

<RFCバンタム級T準決勝/5分3R>
第5試合の勝者
第4試合の勝者

<RFCバンタム級T準決勝/5分3R>
第3試合の勝者
第2試合の勝者

<RFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
イ・ユンジュン(韓国)
キム・ホジュン(韓国)

<RFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
アラン・ヨシヒロ(日本)
ソン・ミンジョン(韓国)

<RFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
クァク・ミョンシク(韓国)
ホン・ジュンギ(韓国)

<RFCバンタム級T準々決勝/5分2R>
佐藤将光(日本)
ムン・ジェフン(韓国)

<RFCバンタム級T補欠戦/5分2R>
イ・ギルウ(韓国)
キム・ソンジェ(韓国)

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