【Bellator94】S8ライトヘビー級T優勝は、エマニュエル・ニュートン
<ライトヘビー級T決勝/5分3R>
エマニュエル・ニュートン(米国)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
ミハイル・ザイーツ(ロシア)
左ミドルを伸ばすニュートン、さらに左ジャブから右ストレートを見せる。ニュートンはザイーツの右ローを掴んで、テイクダウンへ移行しようとするが、ここはスタンド戦が続く。左ミドルからロングフックを振るうニュートンに、ザイーツもパンチを返すが勢いはニュートンにある。
ザイーツはニュートンの前進に合わせ、カウンターを狙う。接近戦で両者のパンチが交錯すると、距離を取ったザイーツのワンツーがヒットする。さらに右ストレートから連打を入れたザイーツだったが、ニュートンがここでテイクダウンへ。ザイーツの腕十字を防いだニュートンは、頭をつけてトップキープに専念する。
ザイーツはケージを背にして立ち上がると、ニュートンの投げ狙いを潰し、ダブルにサンボ流の引き込み返しを合せようとする。ニュートンはトップを維持し、バックに回り込みパンチを入れながらリアネイキドチョークの機会を伺う。ザイーツが胸を合せて立ち上がったところで、初回が終了した。
2R、互いのワンツーが交錯。ザイーツがワンツーから組みつくが、ニュートンが距離を取る。そのニュートンのフックに、ストレートを合せるザイーツだが、蹴りに接近戦を阻まれてしまう。ザイーツの右に、ニュートンの右フックがカウンターで決まりそうになる。笑みを浮かべたザイーツは、続く右ストレートでニュートンのフックに打ち勝つ。ニュートンは後ろ回し蹴りを失敗し、バランスを崩すもザイーツはスタンドで待ち構える。
残り2分、ワンツーを打ち込んだザイーツに対し、ニュートンが組みついていくも、ここは逆に距離を取られる。ザイールのスピニングバックフィストは空振りになるが、ワンツーがヒットする。サイドキックやロー、さらにスイッチを見せるニュートンだが、パンチのヒット数で劣り、最後にテイクダウンを許すなど、2Rはザイーツのモノとなった。
最終回、左目じりを大きくカットしたニュートンが、左ミドルからショートアッパーを見せる。組み合いのなかヒザを蹴り上げ、ケージにザイーツを落ち込むニュートン。ボディロックからテイクダウンを仕掛けるも、ザイーツが金網を背にして耐える。ニュートンは左ジャブをヒットさせると、大きな右を振るうが空振りに。それでも前に出てプレッシャーを与えるのは、ニュートンの方だ。
と、左ジャブから右ストレートを綺麗に打ち抜いたニュートンがダウンを奪う。バックを許しながらも、すぐに立ち上がったザイーツ、勝利には残り3分で明らかな攻勢点が必要だ。左ミドルで距離を取るニュートンがスイッチを見せ、ザイーツは迂闊に距離を詰めることができない。再びバックフィストをみせたザイーツが、右ローを蹴り込む。と、残り1分でザイーツがシングルレッグへ。スクランブルのなかパンチを見せるも、クリーンヒットはなく距離を取る。20秒となり、ニュートンはシングルレッグでテイクダウンへ。
腕十字を防ぎ、エルボーを落したニュートン、最後はパウンドを落しながら試合終了を迎えた。結果、ジャッジが3者とも29-28で、シーズン8ライトヘビー級トーナメントはニュートンが制することとなった。優勝賞金10万ドルと、アッティラ・ベグへの挑戦権を得たニュートンは、後回し蹴りを繰り返し、体全体で歓びを表した。