この星の格闘技を追いかける

【UFN75】ジョシュ・バーネット<02>「先人たちが世界中でレッスルし培ってきたモノを持ち返りたい」

Josh Barnett vs Roy Nelson【写真】4度目のズッファによるUFC JAPANのメインでジョシュは、ロイ・ネルソンを相手にどのような戦い、総合格闘技を見せてくれるだろうか(C)MMAPLANET

2日(木)、東京都新宿区のパークハイアット東京で9月27日にさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC Fight Night JAPAN 2015=UFN75「Nelson vs Barnett」の記者会見が行われた。

同大会のメインでロイ・ネルソンと戦うのはジョシュ・バーネットのインタビュー後編。日本流総合格闘技を日本で開催されるUFCで魅せることに意義を見出すジョシュにとっての総合格闘技とは。

<ジョシュ・バーネット インタビューPart.01はコチラから>

──日本人ファイターは米国流のそういう部分で、凄く気合が入ることもあるし、ジョシュは邪魔に感じる。本当に面白いモノですね。

「アレってプレッシャーにならないかい? 集中力を失ってしまうよ。あとは『PRIDEでは、こういうことはやっていなかった』とか、『彼らは〇〇なんてなかっただろう?』とか、そんなことばかりを耳にする。だから何だって言うんだい。あの頃、僕らが戦うために必要なものは、全てロッカールームに揃っていた。

今は干渉が凄い。以前にやっていたけど、これはダメだとかね、ああしろ、こうしろと。大丈夫、僕はプロフェッショナル。任せて貰えば良い。ソーダが飲みたければ飲めば良い。食べたいモノを食べれば良い。自己責任だ。リングチェックをして、時間が来ればリングに向かう。自分で思うベストファイターでいられた。みなそう、『OK、ベストファイトをやってのけろ』って感じで言われていただけだったから。もちろん勝ち負けは問われるよ。でも、それ以上にどれだけ全力で戦うかが問われていたんだ」

──なるほど、そうやってあの日々を戦っていたわけですね。そんなジョシュですが、今年の5月のメタモリスではキャッチレスラーらしさを発揮し、足関節でヒーロン・グレイシーに勝ちました。では日本で開催されるUFCで、どのような戦いで総合格闘家らしさを魅せたいですか。

「僕のプロレスを魅せたいね。モダン総合格闘技のルーツをね。カール・ゴッチ、ビル・ロビンソン、イノキという僕がヒーローと仰ぐ彼らのプロレスがただのショーでなくて本当に強かったことを示したい。

これまで僕に総合格闘技を指導してくれた──そうマット・ヒューム、エリック・パーソンらが教えてくれた技を披露したい。そして、アド・サンテルやミツヨ・マエダ、マサヒコ・キムラらは皆、世界を知るために母国を離れた、そんな先人たちが世界中でレッスルし培ってきたモノを日本に持ち返りたい。そんな古の精神を皆に見てほしい」

──なるほど。そういえばイノサント・アカデミーをビクター・ヘンリーと訪れ中村頼永氏のレッスンを受けたそうですね。

「ナカムラさんは色々な技を見せてくれた。彼は凄いテクニックを持っている。彼の動きと僕が習ってきたことは同じというわけじゃない。彼が編み出したテクニックは、彼にとってベストなもの。でも、僕にも応用が利く。

色々な技を見せて貰うことで、僕はより良いファイターになれる。だからショーヘイ・ヤマモトとビクター・ヘンリーをパンクラスの試合の後も、日本に残してトレーニングを積ませたんだ。ショーヘイに至ってはグラチャンでも試合をしたしね。良い経験になっただろう

ファイターとしてだけでなく、人間としても成長してほしいんだ。試合に来るだけではなくて、日本に滞在することで色々なことが学べる。この国、この国の人々、この国の文化をね」

──ジョシュ、時間があっという間に来てしまいました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「アオイメ・ノ・ケンシロー・イズ・カミング・バック・トゥ・ジャパン。前に目にしてきたことを忘れてほしい。もっと大きくなった僕を見てもらうことになるから」

PR
PR

関連記事

Movie