【UFC157】アグレッシブ&ドタバタな一戦。マグニーが判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニ―(米国)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
ジョン・マンリー(米国)
TUF16出演者同士の一戦は左ジャブを伸ばすマンリーが、右へ回るマグニーに組みついてケージに詰めていく。脇を差された状態で、強引にハイクロッチから同体で倒れ込んだマンリーだが、すぐにマグニーも立ち上がり、ケージ際での組み合いが続く。マンリーのダブル狙いに脇を差すマグニーは、シングルに切り替えられても頭を押してパンチを入れる。
執拗に組み続けるマンリーだが、背中が曲がり頭が下がっている状態では、スタミナをロスするばかりだ。態勢を入れ替えたマグニーが距離を取って、右を伸ばしていく。さらに右ローを蹴り込んだマグニーは、逆に組みつくとケージまでドライブ。マンリーが押し返すとスタンドの間合いになり、右から左のワンツーをマグニーが打ちこんだ。
2R、マグニーのローにワンツーからスピードのある左ジャブを見せるも、これはテイクダウンへの布石。案の定、直後に組みついていったマンリーが、強引にテイクダウンを奪う。パスに成功したマンリーだったが、マグニーがリバーサルからパンチを落す。胸を合せ立ち上がったマンリー。スクランブルの攻防は、マンリーがケージにマグニーを押し付けて終結。
押し込まれながらヒザを突き上げたマグニーは、距離を取ろうとしたマンリーにパンチを振るいながら組みつくと、逆にテイクダウン。パスからサイドを取ったマグニーに対し、マンリーはハーフから潜り立ち上がり、そのままドライブ。ヒザをボディに見舞うマグニーが、打撃戦を制しダブルレッグでテイクダウンを奪取する。ローシングルから前転してガードを取ったマンリーは、背中を預けながら立ち上がろうとするも、ヒザをボディに受ける。
最終回、粗い打撃戦のなか組みついたマグニーがテイクダウン。クローズドガードのマンリーが腕十字へ。左ふくらはぎを押して、ルーズにしたマグニーが、腕を引抜いてパンチを連打する。パウンドの連打から、マグニーはマウントへ移行。その股間を潜りぬけるようにして起き上がったマンリーが、ケージにマグニーを押し込む。残り20秒でブレイクが掛かり、最後はケージ中央で打撃の攻防を見せた両者、マグニーが組みついてテイクダウンを奪ったところで試合はタイムアップ。MMAとしての形は整っているが、どこかドタバタした一戦は、マグニーが判定を制した。