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【Bellator139】加藤久輝、ベラトールでジョー・シリングと対戦決定

Hisaki Kato【写真】加藤がついに北米メジャーに挑むことが決まった(C)MMAPLANET

18日(月・現地時間)、Bellatorより6月26日(金・同)にカンザス州マルヴェニのカンザススター・アリーナで開催されるBellator139に日本から加藤久輝が出場し、ジョー・シリングと対戦することが発表された。

シーク・カンゴとアレキサンダー・ヴォルコフのヘビー級戦、デイブ・リッケルズ×ジョン・アレッシオのライト級戦、さらにフェザー級でパット・カーラン×ゴイチ・ヤマウチ戦が組まれている同大会にメインカードに、加藤×シリングが加わることなった。

フランスの人の母と日本人の父の間に生まれ、パリで育った加藤は道着&スーパーセーブ着用の総合武道=空道では北斗旗体力別で2010年から昨年まで5連覇、無差別でも3度全日本を制している。そんな大道塾を代表する加藤だが、MMAでもALIVEに所属し、2013年3月にHEATでプロデビュー。その後の13カ月間で4連勝を飾り、HEATミドル級王座を獲得している。

サウスポーから繰り出される強烈な突きと蹴りを武器に、MMAと空道の両方で世界を目指していた。しかし、昨年11月の空道世界大会では悲願の世界王座奪取ならず、まさかの2回戦敗退。さらに今年3月のHEAT35でもエンリケ・スギモトにTKO負けを喫しベルトを失っている。愛知在住、ミドル級という階級もあり同等の体格を持つスパーリングパートナーがいないことに危機感を感じていた加藤は、空道世界大会とHEATミドル級選手権試合で、その危機感が的中していたことを図らずとも証明してしまった。

このタイミングで世界第2位のMMAイベント出場、対戦相手はキックとMMAの二刀流でMMAでは2勝4敗といえども、昨年11月にはあのメルヴィン・マヌーフからKO勝ちを収めているシリング。非常に厳しい戦いが予想される。シリング戦に向け加藤は既に日本を離れ生まれ育ったパリでMMAトレに励んでいる。日本人を相手にはそのラッシングパワーで押し切ることができたが、海外勢のプレッシャーの前に持前の打撃で後れ取ってしまった加藤。そんな課題を克服するために、現地では重量級のファイターとスパーリングを重ねているに違いない。

とはいえこの試合は空道でもキックでもなく、MMAだ。シリングの打撃のプレッシャーに打ち克つにことは、何も真っ向からやり合うことを意味するわけではない。正面衝突も辞さない体力、精神力を持ったうえで、かわす、そして距離を冷静に取ることも重要視される。シリングもまた真っ向からの打ち合いだけでなくムエタイを生かした受動的なカウンター攻撃も得意としているファイダーだ。それだけに、ケージを舞台にしたムエタイ×空道、「後の先」を実践できたモノが勝利に近づくのではないだろうか。また、これまで殆ど見ることができなかった加藤の組み力、そして寝技というファクターも重要視されることとなるに違いない。

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