【RFC23】打ち負けないチャンピオン、イ・ユンジュンがバンタム級王座初防衛に成功
【写真】足を止めて打ち合う場面も見れたイン・ユンジュン(c)SHOJITO KAMEIKE
<ROAD FCバンタム級選手権試合/5分3R>
イ・ユンジュン(韓国)
Def.3-0:30-28,30-28,30-28
ムン・ジェフン(韓国)
テコンドー的な蹴りを見せたムン・ジェフンに対し、イ・ユンジュンがワンツーを打ち込んでケージに押し込む。離れて左ストレートから右をヒットさせ、すぐに組んだイ・ユンジュンがボディにアッパーを入れる。離れた両者、イ・ユンジュンは右ロー。ムン・ジェフンが左ミドルから飛びヒザも、かわされテイクダウンを取られそうになる。立ち上がったムン・ジェフンはアッパー、イ・ユンジュンの右フック後に飛びヒザを見せる。そのヒザ蹴りに右ストレートを合わせたイ・ユンジュンが、右ストレートを伸ばすが、足を止めての打ち合いならムン・ジェフンも負けていない。
ムン・ジェフンが左から右フックを打ち込み、互いのハイキックは空振りに。続いてイ・ユンジュンが右から左を打ち込み、ミドルも決める。ここでケージに詰められたイ・ユンジュンが、ダーティボクシングから離れてシングルレッグへ。ムン・ジェフンもケージを背にしてテイクダウンを許さない。ヒザ蹴りを決め体を入れ替えたムン・ジェフンに対し、離れたイ・ユンジュンが右ハイから右ストレートも距離が合わない。ならばとヒザを見せるも、ムン・ジェフンがダブルレッグへ。ムン・ジェフンが離れると、イ・ユンジュンがワンツーを決めてから組み、ここで初回が終了となった。
2R、イ・ユンジュンの右ローに左フックを合わせるムン・ジェフンだが、後ろ回し蹴りは空振りに。追いかけたイ・ユンジュンが右ロー、ムン・ジェフンはヒザを受けそうになり、ワンツーを被弾する。イ・ユンジュンのダブルレッグは決まらず、ムン・ジェフンがワンツーを放つ。イ・ユンジュンはローをキャッチしてテイクダウンから、足を捌いて右のパンチを落とす。左足を抜かれハーフになったムン・ジェフンは、スクランブルに持ち込み試合はスタンドへ戻る。右から左ストレートを打ち込み、ムン・ジェフンが後方にバランスを崩す。すぐに立ったムン・ジェフンが飛びヒザを見せる。王者は左を受けても、左ミドルを蹴り込む。イ・ユンジュンはフックを被弾した直後に、右ハイキックから左ストレート、ムン・ジェフンも負けじとダブルのジャブからハイキック、ノンストップアクションは、ケージ際の攻防へ。両者が離れると、残り20秒、チャンピオンが左ミドルを決め、ムン・ジェフンはパンチを振ったときにバランスを失うほど疲弊していた。
最終回、ムン・ジェフンが後ろ回し蹴り。イ・ユンジュンは左ハイキック。さらに左ストレートを決めると、足を止めての打ち合いに。この展開だとムン・ジェフンも一歩も引けを取らない。逆にワンツーを打ち込み攻勢に出たチャレンジャーは、王者のテイクダウン狙いを2度に渡って防ぐ。それでもイ・ユンジュンは左フックをヒットし、右から左を打ち込み攻勢に。パンチを打たれたムン・ジェフンがテイクダウンを狙うも、失敗。残り2分、両者とも疲れが目立ってきたが、ここで王者は右フックをヒットさせる。
テイクダウンから押し込むチャンピオン、コレに固執して時間稼ぎという手段は取らずに、離れて打撃戦へ。ムン・ジェフンは右ローに右フックを合わせて、まっすぐ組みに来る王者に左から右フックを打ち込む。続いてダーティボクシングでアッパーを連打し、後ろ回し蹴りにつないだチャレンジャーだったが、30秒でテイクダウンを許してしまい万事休す。パウンドを落とされながら、残り10秒で胸を合わせトップを取ったムン・ジェフンが立ち上がり、最後に拳を交換したところで試合はタイムアップに。MMAとしての勝利以上に、打ち勝つことに主眼を置いたようなファイトを見せたイ・ユンジュンが、3-0の判定勝ちで王座初防衛に成功した。