【HEAT35】詳細 加藤、ミドル級王座陥落。カルバロは高木を破りウェルター級新王者に
【写真】加藤の打のプレッシャーに負けず、スギモトが逆転勝利でベルトを取り返した(C)MMAPLANET
22日(日)、愛知県名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールで開催されたHEAT35。総合ミドル級&ウェルター級王座で新チャンピオンが誕生した。
<HEAT総合ルール・ミドル級選手権試合/5分5R>
エンリケ・スギモト(ブラジル)
Def.1R4分16秒by TKO
加藤久輝(日本)
前王者で王座返上したスギモトと、昨年4月にミドル級王座を獲得した加藤。まずは右ローを見せたスギモトに対し加藤がしっかりと距離を取る。加藤も左ローを返し、右ローを蹴りこむ。これをキャッチしたスギモトが大きな右オーバーハンドから左フックを振るうと、加藤も左フックを放ち試合は一気に乱打戦へ。スギモトの右フックに加藤が左フックから左ストレートを被弾したスギモトはケージに後退しそうになり、たまらず組みついていく。ケージに押し込んだスギモトだが、逆にテイクダウンを奪われる。加藤は寝技にこだわらず、スギモトが起き上がってくるところでまたも左フックをヒットさせる。
倒れ込みそうになりながら、組んで加藤をケージに押し込んだスギモトは後方への投げを見せるも、押し潰されハーフからパウンドを受ける。左ワキを指して立ち上がったスギモトの顔面に左ヒザを突き刺す加藤。ここで勝負有りかと思われたが、懸命に組みついてケージ際の組み合いを2度繰り返すと、加藤の動きがガクンと落ちる。
接近戦で右ストレートを被弾し、鼻血を見るようになった加藤はパンチの軌道が大きくなり、再び組まれると明らかにスタミナを切らし、棒立ち体が伸びて蹴りにも威力が感じられないように。ここでスギモトがラッシュを掛け。右フックから左フック、さらに右を打ち込むと体を揺らしながら加藤が後退。ケージに詰まったところで左右のフックを受けた加藤の体が泳ぐようになり、さらにパンチを被弾してついには手とヒザをマットにつけてしまう。動けなくなった加藤が殴られるのを見てレフェリーが試合をストップ。HEAT総合ミドル級のベルトは再びエンリケ・スギモトの腰に巻かれることとなった。
<HEAT総合ルール・ウェルター級選手権試合/5分5R>
ネルソン・カルバロ(スイス)
Def.1R4分11秒by TKO
高木健太(日本)
加藤が王座を失う前の試合で、高木健太もウェルター級のベルトを手放していた。対戦相手はスイスのファイトムーブ・アカデミーのヘッド・コーチでキャリア5勝3敗のカルバロ。鋭い右ミドルを走らせるカルバロは、組みつきに行くが高木がヒザを返す。左を被弾しながら、右フックを振るった高木が打撃戦で圧力を強める。その高木の左フックにダブルレッグを合わせたカルバロは、ボディロックから後方にテイクダウンに成功する。
背後から腹固めの要領で高木の右腕を固めパンチを落とすカルバロは、これを振り払われてスタンドに戻っても右ミドルを蹴りこむ。再度テイクダウンを奪うと、カルバロは高木の足を払ってパス&マウントへ。高木の右腕を頭の後ろから左手で取り、自由を奪ったカルバロが思い切り右のパウンドを落としていく。嫌がって背中を向けた高木にRNCを仕掛け、パウンドに切り替えたカルバロがTKO勝ちを決めた。