【UFN62】寝技で圧倒も終盤はバテバテ、マイアが逃げ切り判定勝ち
<ウェルター級/5分5R>
デミアン・マイア(ブラジル/7位)
Def.3-0:48-46, 48-46, 48-46
ライアン・ラフレアー(米国/14位)
キャリア11連勝、UFCでも4連勝中のラフレアーがマイアに挑む。サウスポー同士の一戦は互いにショートを振るいスタート。ラフレアーは右ジャブから左ストレートを素早く伸ばす。と、マイアはシングルレッグでテイクダウンを奪うと、ラフレアーのバタフライガードを超えてハーフに。左腕狙い&マウント狙いからパスに成功したマイアは、バックを伺うもラフレアーはガードに戻す。今度はマウントを取ったマイアに対し、腰を切って足を戻すも、すぐにマウントを取られてしまう。
残り2分、暴れるラフレアーにパンチを落とすマイアだが、ここはラフレアーがガードに戻す。構わず腰を切って、バタフライガードを越えていくマイアはワキ差しパスへ。ラフレアーがガードを取ったところで初回が終わった。
2R。スーパーマンパンチからローを繰り出すラフレアー。マイアのテイクダウン狙いをスプロールするも、左フックを被弾する。続くダブルレッグでテイクダウンを決めたマイアは、ハーフからパスのプレッシャーを与える。懸命にバタフライガードを駆使して耐えるラフレアーだが、レッグドラッグからマウントを許してしまう。残り70秒、マイアは細かいパンチを入れ肩固めへ。体を滑らせたが、ラフレアーがガードに戻し防ぐ。残り10秒にもマイアは果敢にマウンド奪取、勢いのあるパンチを落として2Rを締めた。
3R、グラウンドで試合を支配してきたマイアに左ストレートを伸ばすラフレアーだが、左右のフックは空振りする。ラフレアーがローで前に出るも、マイアも左を返す。シングルを逃げられたマイアは左ローから右ストレートをヒットさせる。と、ラフレアーはマイアのテイクダウン狙いを切ってボディロックへ。引き込んだマイアはヒールフックからトップを狙う。そのままダブルレッグを仕掛け、リバーサルに成功した。
ここもマウントを奪取したマイアが勢いのある左のパウンドを落とす。ケージを蹴ってガードに戻したラフレアーだが、マイアはまたもマウントを取り返す。ラフレアーもケージを蹴りなおして、ガードに戻したが防戦一方のまま3R連続で落とした。
4R、序盤の打撃戦でクリーンヒットのないラフレアーは、組まれてバックを取られると前転してガードへ。ラフレアーはハーフからキムラを狙うも腕を引き抜かれ、またしてもマウントを取られる。一旦足を入れるも、ここまでと同様にマウントを取り返される。パンチ&エルボーから右わきをすくわれそうになったラフレアー。エルボーを2つ落としたマイアが、肩固めのセットアップ。マウントのまま絞めると、ラフレアーはブリッジからエスケープに成功する。4Rもラフレアーがサバイブした。
最終回、ラフレアーのパンチに距離を取るマイアは、テイクダウンからのスクランブル戦のなかで疲れを露わにする。テイクダウンをスプロールされ後方にしゃがみこむように引き込むマイアは、テイクダウンから引き込みを繰り返す。ラフレアーはヒザから左ローを入れると、テイクダウン狙いのマイアからついにトップを取る。
自らスタンドに戻ったラフレアーが、マイアの力のないテイクダウン狙いにヒザ、離れてスタンドへ。マイアはここでも組んでガード、離れたラフレアーはレフェリーに立たされたマイアに左ミドルを入れる。残り80秒、左ストレートを入れたマイアはついにダブルレッグに成功する。ガードの中に収まるマイアがラフレアーのハイガードを担いでパス。ラフレアーはガードからスイープに成功したが、マイアは対戦相手に触れる前に引き込みレフェリーがマイナス1ポイントを命じる。ここで試合はタイムアップへ。最終ラウンドを8-10で落としたマイアだが、ここまでの貯金が生きジャッジ3者が48-46をつけて判定勝ちを手にした。