【TUF16】エリオットがフルマークの判定でUFC初勝利
<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
Def.3-0:30-25, 30-25, 30-26
ジャレッド・パパジアン(米国)
フックを振るうパパジアンに、エリオットはテイクダウン狙いからギロチンを仕掛ける。首を引抜いたパパジアンの右ミドルをもろに受けながらキャッチしてテイクダウンに成功したエリオット。パパジアンはヒールフックを仕掛けるも、エリオットは足を引抜きトップをキープする。
インサイドから足を抜きつつ、パンチを落すエリオットのパスと同時にテイクダウンを狙ったパパジアンにエリオットが再びギロチンを仕掛ける。首を抜き、ケージに押し込もうとしたパパジアンがヒザ蹴りを顔面に入れるが、エリオットはグラウンド状態にあったため試合が中断し、ドクターチェックが入る。
足下がふら付き、頭を抱える仕種を見せるエリオットだが、レフェリーは再開を命じる。と、ヒザをボディに受けたエリオットだが、パンチでダウンを奪うと、起き上がってきたパパジアンにテイクダウンを決める。マウントを取ったエリオットは、足を戻されながらもエルボーを連打し、ニア・マウントから左のパウンドを落す。正対し立ち上がったパパジアンが、エリオットをケージに押し込む。パパジアンの後ろ回し蹴りに対し、エリオットが回転するように軸足を掴みヒザ十字を仕掛けたところで初回が終了した。
2R、エリオットはシングルレッグからテイクダウンにつなぎ、サイドからエルボー。マウント狙いに亀になりシングルを仕掛けて立ち上がるパパジアンは、右アッパーを見せる。パパジアンの左ジャブにシングルレッグで尻餅をつけたエリオットは、立ち上がってきたところでケージに押し込む。自ら距離をとり、飛び蹴りを見せたエリオットはサウスポーから打撃、テイクダウン狙いと動き続ける。
左ボディをヒットさせたパパジアンは、右アッパーから左ハイへ。パンチの交錯のなか、エリオットのテイクダウン狙いは切られ、打撃の展開が多くなってくる。スイッチを織り交ぜ、テコンドーのような蹴りまで見せたエリオットが、終了間際にテイクダウンを決めてエルボーの連打、上手くラウンドをまとめた。
最終回、ギロチンに失敗したエリオットが、この試合で初めて下になるも、展開が少なくレフェリーがブレイクを命じる。スタンドに戻ると、激しいパンチの交錯から左を打ち込んでエリオットがダウンを奪い、そのままマウントへ。パンチ&エルボーを続けるエリオットは、バックマウントからもパンチを続け、真っ赤に顔面が染まったパパジアンにリアネイキドチョークを仕掛ける。
懸命にディフェンスするパパジアン、エリオットは途中からポジションキープへ。背中を預けながら立ち上がったパパジアンは、胸を合せてパンチを放つも、ここでもテイクダウンを許し、バックマウントからパンチを受ける。残り10秒、バックマウントから左のパウンドを落し続けたエリオット。試合終了後にパパジアンが詰め寄って何か言葉を発するも、涼しい顔のエリオットが、フルマークで判定勝ちしUFC初勝利を挙げた。