【RFC21】王座決定戦敗北、翌朝の春日井健士<02>「まだ、改善の余地はあります」
【写真】ソン・ミンジョン戦、そして対戦前の調整などを如何に今後に生かすか。春日井の次戦が気になるところだ(C)MMAPLANET
1日、ソウルのチャンチュン体育館で開催されたROAD FC21。ソン・ミンジョンに敗れ、RFC暫定フライ級王座を取り逃した春日井健士インタビュー後編。
UFCという目標を掲げ、3週間で11キロの減量を経て、ケージに立った春日井だが、敗北は敗北。それでも立ち止まることはない、春日井に今後を尋ねた。
<春日井健士インタビューPart.01はコチラから>
──昨年、VTJのフライ級トーナメントに出場し、優勝した扇久保博正選手に敗れたものの、終盤の追い上げは見事で名前を落とすことはありませんでした。ただ、その後になかなか試合間隔が空いてしまっていました。
「実は扇久保さんに負けたあと、3月の半ばに行われるPXCのフライ級タイトルマッチのオファーがあったんです。それも2週間後というタイミングで。でも、すぐに出たいと返答をしてパスポートの申請にも行きました。で、パスポートも間に合うということだったのですが、それが分かった日の夜の練習で肩を脱臼してしまったんです」
──そんなことがあったのですね……。
「2度目の脱臼だったので、手術しないといけなくなり、そこでブランクができたような形でした。4月に手術をし、その後はリハビリもあったので、12月の手塚基伸戦まで試合が空いてしまいました」
──手塚選手との試合は、バンタム級でインディ統一王者との対戦ということもあり、注目度の高い試合でした。
「実は志村(民雄)館長から、手塚選手がHEATのチャンピオンになる前に58キロで戦わないかという話をしてもらっていたのですが、結局のところその時点では実現しなくて。トーナメント後にまた、話がありました。そこでも58キロか59キロということだったので、『キャッチウェイトでしたらぜひ、戦わせてほしいです』とまた返答していました。
でも、やっぱりバンタム級のチャンピオンになっているので、そこは61.2キロで──ということに落ち着きました。一度は、断りを入れたのですが、なんだか逃げているみたいで……。すぐに前言撤回をしてお願いしなおしました」
──手塚選手に勝ったことで、国内でもチャンスが広がった可能性がありますが、今回の急なオファーを受けました。3週間で11キロの減量だったと聞いています。
「ハイ。でも、それは受けた時点で分かっていたことなので言い訳にはならないです」
──計量前夜に貧血で倒れたとも、窺っていますが。
「そこも話すべきことではないです。ただ、体に負担を掛け過ぎた感はあるので、少し休みたいです」
──今後についてですが、春日井選手はUFCへ行きたいと公言していました。しかし、今回の敗戦で実現は遠のいたことは確かです。
「この負けにより、『UFCに出たい』という言葉はもう口にしないです。ソン・ミンジョン選手は強い選手ですけど、彼に負けていてUFCはないです。でも、この戦いで自分の悪いところを洗い出すことができました。改善する点がたくさん見つかりました。まずは、そこをアジャストし、またチャンスがもらえるなら、ROAD FCで戦いたいですし、そして結果を残してUFCと口にできるよう努力を続けます。まだ、改善の余地はあります。
韓国でもオファーを頂けたら戦いたいですし、日本でも強い選手と戦えると嬉しいです。戦う場所に拘りはないですが、HEATを盛り上げたいという気持ちはあります」
──HEATの次の大会は3月22日に本拠地・名古屋でイベントを開きますが、そこはちょっと早いですね。
「ケガ次第なのですが、ここまでダメージを負うと自分でも思っていなかったので。体が万全でないと、試合に向けて良い練習ができないのですから。一度、ダメージが抜けるまで休んで、その期間がどうなるか……。体調次第で出場するかどうか、館長と話し合いたいと思います」
──このところALIVEで日沖発選手達と練習ができているみたいですね。
「ハイ。そこも館長に話していただいて。本当に発さんは凄いです。研究熱心だし、練習に対する姿勢も凄い。あんな凄い人でも、UFCで負けてしまうことがある。また、自分もやり直しですが、発さんと練習させてもらい、結果を残したいです」
──お疲れのところありがとうございました。
「いえ、自分なんか取材してもらって本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いします」
■3月22日 HEAT35主な対戦カード
<HEAT総合ルール・ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]高木健太(日本)
[挑戦者]ネルソン・カルバロ(スイス)
<HEATキックルール・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]ダニロ・ザノリニ(ブラジル)
[挑戦者]ペク・マンソン(韓国)
<HEAT総合ルール・ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]加藤久輝(日本)
[挑戦者]エンリケ・スギモト(ブラジル)
<キックルール・ヘビー級/3分3R>
アレックス・ロバーツ(米国)
プリンス・アリ(イラン)
<バンタム級/5分3R>
祖根寿麻(日本)
花レメ紋次郎TK(日本)
<ライト級/5分3R>
宇良健吾(日本)
石川史俊(日本)
<バンタム級>
ヒロ・ヤマニワ(ブラジル)
岡田剛史(日本)
<ライト級>
KB(日本)
ヨシムラ・J・バチスタ(ブラジル)
<93キロ契約>
井上俊介(日本)
イ・ファンヒ(韓国)
<バンタム級/5分3R>
優作(日本)
栗畑勇佑(日本)