この星の格闘技を追いかける

【BFC82】サルナフスキー、ハーベイを圧倒も詰めの甘さ残す

2012.12.01

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・サルナフスキー(ロシア)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
トニー・ハーベイ(米国)

VTJで五味隆典と戦い、KOTCでは田村ヒビキとも対戦経験もあるトニー・ハーベイがシーズン7ライト級トーナメントで結果を残せなかったサルナフスキーと対戦。いきなり左ボディフックから連打を見せたハーベイ、サルナフスキーは組みついてケージに押し込んでテイクダウンを狙う。ボディロックからテイクダウンに成功したサルナフスキーはインサイドガードから左のパウンドを落とす。

ヒップスローを狙ったハーベイだが、やや強引すぎバックを許し、そのままマウントを奪われてしまう。サルナフスキーは腕十字を仕掛けるも、頭が抜けておりハーベイは腕を抜いて立ち上がる。落ち着いて再度、テイクダウンを奪い直したサルナフスキーは、足を払ってマウントへ。足を戻したハーベイに、サルナフスキーは左ヒジを連続で落とし、さらに立ち上がってパウンドを落とす。

ハーベイの蹴り上げに一瞬怯んだサルナフスキーだが、長いリーチを生かしてパウンドを落とし、足関節狙いは苦も無く防いでいく。2Rも開始早々にテイクダウンからマウントを奪取したサルナフスキーは、狙いを定めて左右のパンチを放つ。下から鉄槌を見せるハーベイはエビを使い、ブリッジで態勢を入れ替えようとする。即、立ち上がったサルナフスキーは距離ができると、ダブルレッグダイブでトップを奪取。そのままトップをキープし、2Rの終了を迎えた。

最終回、前蹴り、後回し蹴りを見せるハーベイだが、サルナフスキーのダブルレッグダイブに成す術なくテイクダウンを奪われる。パウンドからパス狙いのサルナフスキーが立ち上がったハーベイのバックを取る。と、ハーベイはケージを蹴って後方にバック転するように逃げようとしたが、サルナフスキーはクラッチを外さず、そのままテイクダウンへ。

下になったハーベイがヒップスローから、耐えるサルナフスキーのバックへ。しかし、そのまま前方に落とされたハーベイは、バックマウントを取られる。マウントに移行したサルナフスキーの腰を押し、ハーベイがガードに戻す。腰をコントロールし、バックを取りなおしたサルナフスキーが頭越しにパンチを放つ。最後までテイクダウン&ポジショニングで圧倒したサルナフスキーが、当然のように判定勝ちを収めたものの、詰めが甘いという印象を残した勝利だった。

PR
PR

Movie