【UFN60】誰が為のキャッチウェイト戦?? ケリーが体重超過のウォルシュを下す
<191ポンド契約/5分3R>
ダン・ケリー(豪州)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
パトリック・ウォルシュ(米国)
6ポンド、常識外の計量オーバーでミドル級初陣がキャッチウェイトとなったウォルシュ。豪州柔道界で4度の五輪代表を務めたケリーに対し、ワンツーを伸ばす。体格面で見劣りしないケリーは、右を返す。前に出てプレッシャーを与えるウォルシュが左フックを入れる。左を打っては、大きくダッキングするウォルシュが引き続き左を繰り出す。と、左へ回るケリーに右フックを放ったウォルシュ。ケリーも左を伸ばし、ワンツーにつなげる。距離が詰まると、ウォルシュは間合いを取り直す。徐々にケリーが前に出るシーンが目立ってくるが、手数はウォルシュが多い。ケリーは残り5秒を切ってテイクダウンを許してしまった。
2R、やや距離が近づいた両者。ウォルシュはテイクダウンを狙うが、ケリーがスプロールする。直後に左フックを連続で入れたウォルシュ、ケリーはマウスピースを吐き出し、試合が中断する。再開後、右フックでケリーの前進に応えるウォルシュ。互いに大振りのパンチを振り回す大味な展開に。ウォルシュのダブルレッグを切ったケリーは、左ストレートをヒットさせ。MMAとして全く面白味に掛ける試合は最終ラウンドへ。これだけ動けるなら、体重を落とせとウォルシュには言いたい。
3R、同じような展開のなかでケリーの左、ウォルシュの右が当たる、テイクダウンを失敗したウォルシュにケリーが距離を詰めるも、左フックに行く手を阻まれる。ついに場内から大きなブーイングが起こった試合は残り2分30秒に。コンビネーションらしい動きが殆ど見られないボクシング戦は、最後にメリーが右をヒットさせたが、変わらぬリズムのままでタイムアップに。体重を落とさず、体力温存したウォルシュだが、判定はケリーがモノにした。