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【TOP FC05】ハレルヤ!! チェ・ヨングアォンがチョ・ソンウォンに打ち勝ち、初代フェザー級王者に

TOP FC05【写真】激しい殴り合いを制したチェ・ヨングアォンの腰に初代TOF FCフェザー級のベルトが巻かれた (C)MMAPLANET

7日(土・同)に韓国プサンのBEXCOエキジビションでTOP FC 05が開催され、メインのTop FCフェザー級王座決定戦でチェ・ヨングアォンが大激闘の末、チョ・ソンウォンに判定勝ちしチャンピオンの座についた。

ROAD FCがリードし、UFC開催も現実味を帯びてきた韓国MMA界にあって、その第二勢力として継続的にイベントを開催するTOP FCの第5回大会がプサンで行われた。日本やグアムからも選手を招聘し、会場はしっかりと照明設備が整うなど、ROAD FCと比較するとまだ小規模の大会ながら、日本の既存プロモーションのイベント以上の会場設備のなかで、出場選手は韓国MMAの醍醐味といえる魂の殴り合いを見せた。

<TOP FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
チェ・ヨングァン(韓国)
Def.3-0:30-28, 30-28, 30-28
チョ・ソンウォン(韓国)

なかでもメインのフェザー級王座決定戦は韓国MMA界の歴史に残る大激闘となった。経験なクリスチャン、天上の栄光を意味する名を持つチェ・ヨングアォン一同が『ハレルヤ』と叫びながらケージに向かったのに対し、須藤元気に憧れダンスパフォーマンスを披露したチョ・ソンウォン。両者の対戦は初回からバチバチの殴り合いに発展した。

左ジャブや前蹴りで距離を取るチョ・ソンウォンだが、チェ・ヨングアォンは鋭い踏み込みからの左右のフックですぐにその結界を破っていく。チョ・ソンウォンもこれに応え、激しい打撃戦に。この展開はフックやアッパーで打ち終わるなど、終始チェ・ヨングアォンの攻勢に。打ち合いに応じては打ち負けるチョ・ソンウォンは右ミドル、首相撲で反撃し右フックでダウンを奪うと、起き上がってきたところでバックコントロールから後方へテイクダウン、マウントへ。チェ・ヨングアォンは潜っていくが、パウンドを連打して一気に形勢逆転した。

2R、チェ・ヨングアォンは息を吹き返し、左フック、右アッパー、さらに右ボディフックでチョ・ソンウォンの動きを止める。さらに首相撲から左ヒザを思い切り顔面に突き上げるチェ・ヨングアォン、チョ・ソンウォンの顔面が真っ赤に染まり始める。ボディでケージに詰まったチョ・ソンウォンはここでも足を止めての殴り合いに持ち込み、後ろ回し蹴りを放つなどしたが、チェ・ヨングアォンが打ち勝ち試合は最終ラウンドに。

序盤から両者の軸が乱れるようなパンチの応酬になると、チェ・ヨングアォンはダブルレッグでテイクダウンを奪う。チョ・ソンウォンがケージを利して立ち上がると、バックコントロールの態勢に入ったチェ・ヨングアォンが後方からヒザ蹴りを見舞う。胸を合わせたチョ・ソンウォン。ここで両者は足を止めて、打ち合いモードに入るも──さすがにスタミナも消耗しており、手数は少なくなってしまう。

それでもここから気持ちを入れなおすのが、今のコリアンMMAスタイル特有のスタミナ+スピリットだ。疲れが頂点にあるなか、両者、無酸素状態でパンチを打ち合う。終盤の打撃戦はチョ・ソンウォンが攻勢に。試合終了のホーンが打ち鳴らされると、両者が両手を挙げて勝利をアピールした。果たして──ジャッジの裁定は、初回、最終回ともチェ・ヨングアォンはラウンドを失っていないという判断がなされ、3者とも30-28でノヴァMMA所属のベテランに凱歌が挙がった。勝者も敗者も涙に暮れた名勝負、韓国MMA界の成長が見られる一番となった。

なお日本から出場した勇星はキム・ドヒョンの頭から突っ込んできた迫力満点の右の拳を受け、パウンドの追撃で失神。担架に乗せられ退場となったが、病院の検査で異常は見られなかった。UFCファイターのジョン・タック、日本でもなじみのメルカ・マニブッセンに率いられたグアム勢2人も、韓国人ファイターの軍門に下っている。

■TOP FC05試合結果

<TOP FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
チェ・ヨングァン(韓国)
Def.3-0:30-28, 30-28, 30-28
チョ・ソンウォン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
キム・ジェヨン(韓国)
Def.1R4分55秒by TKO
ライアン・ビグラー(グアム)

<バンタム級/5分3R>
クァク・グァンホ(韓国)
Def.2R0分38秒by TKO
チェ・ジェオン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
キム・ドンギュ(韓国)
Def.3R by TKO
ロバート・ウスティッグ(グアム)

<ライト級/5分3R>
カン・ジョンミン(韓国)
Def.1R2分08秒by TKO
イ・ドンヨン(韓国)

<76キロ契約/5分3R>
キム・ドヒョン(韓国)
Def.1R0分25秒by TKO
勇星(日本)

<80キロ契約/5分3R>
イ・ハングン(韓国)
Def.2-1
ユン・ドクノ(韓国)

■Top FC05 National League 計量結果

<バンタム級/5分3R>
パク・ギョンホ(韓国)
Def.3-0
ナム・ギヨン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ハングク(韓国)
Def.3R4分50秒by TKO
キム・ミョング(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
パク・ジョンユン(韓国)
Def.3-0
キム・ユル(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ゴ・ミンソン(韓国)
Def.1R0分18秒by TKO
ソン・ヨンサム(韓国)

<フライ級/5分3R>
キム・ギュソン(韓国)
Def.1R3分17秒
ユン・スンジン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ユン・テスン(韓国)
Def.3-0
イ・ヨンホ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ウヒョク(韓国)
Def.1R0分42秒by TKO
チェ・ヨンウォン(韓国)

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