【PXC34】計量を終え、田中路教「試合に向けて? 何も考えてません」
【写真】計量を終えて、撮影に応じる田中路教とラッセル・ドゥワン。肩の盛り上がりと、細くて長い腕を持つドゥワンはテイクダウンが主武器だが、ストライカーのような体形をしている (C) MMAPLANET
16日(金・現地時間)、17日(土・同)にフィリピンのメトロ・マニラ、ケソン市のスマート・アラネタ・コロシアムで開催されるPacific Xtreme Combat 34の公開計量が、ゲートウェイ・モールで行われ、日本から出場する田中路教は問題なく計量にパスした。
キャリア6戦目、初めての海外旅行でケージ大会に挑む田中、試合24時間の前の彼にマニラ入りしてからを語ってもらった。
――PXCからオフィシャルの計量結果が発表されないのですが、無事パスをした田中選手です。
「僕も自分の体重が何ポンドだったか、分からないままです。英語で叫ばれても、理解できないので。予備計量のときに135ポンドよりやや少なめだったので、1ポンド・オーバー規定だと、まず問題なかったです」
――対戦相手のラッセル・ドゥワンとは、初めて顔を合わせたのですか。
「いえ、会見や計量の行くときに、ホテルの前で送迎のバンを待っているんですけど、車は別でも同じところから出るので、集合場所で何度もすれ違っています。だから挨拶と握手はしています」
――火曜日からマニラに入って、何か勝手が違うと感じることはありましたか。
「かなり不便なことがあって、減量が上手くいかないケースなど、最悪の事態を覚悟してきたので、何も問題なくきた感じです(笑)。135ポンド契約なので、修斗のフェザー級よりも1.5キロほど重くて、普段の減量よりも余裕を持って挑むことができました。
普通に食事をしても、体重を落とすことができたので、プロになってから一番楽な減量でしたね。食事もホテルの前に大きなモールがあって、そこで済ませていますし、体調もホントに良いです」
――時差が1時間なので、しっかりと睡眠もとれているのではないですか。
「よく眠れます。記者会見とか出るのも初めてですが、名を呼ばれて檀上に上がり写真を撮られました。質問もなかったので、ここも大丈夫でした。ただ、煽り映像の撮影のときは通訳がいなくて、何を尋ねられているか分からないし、向こうもこっちの言っていることは分からないので、多分、めちゃくちゃな映像が出来上がっているんじゃないですか(笑)。
問題らしい問題は、サウナが使えるかどうか昨日の夜10時ぐらいまで分からなかったので、計量当日に最後の4キロ少しを落とす予定だったのですが、前日に1.5キロほど早めに落としたことぐらいです。
朝起きてから走って、ミット打ちで1キロほど落とし、あとは水抜きで最後に2キロほど落としたので、減量は全く問題なかったです」
――朝のランニングは、勝手の分からないマニラの街を走っていたのですか。
「いえ、そこは何があるか分からないので、ホテルの駐車場が3階分あって、そこをグルグルと走っていました」
――なるほど(笑)。では、計量で服を脱いだ対戦相手を見て、どのような印象を持ちました?
「意外に小さくて、細いと思いました。ただ、手・足が長い、外国人特有の体つきですね」
――あとはもう、戦うだけとなりましたが、今の心境を教えてください。
「……、……。そうですね……、……。特に何も考えてない――それじゃダメですか?(笑)」