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【UFC183】体重超過のリネケルが、マッコールから文句なしの逆転判定勝ち――、も……

<130ポンド契約/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル/6位)
Def.3-0:29-28, 29-28,29-28
イアン・マッコール(米国/3位)

またも体重を落とせなかったリネケルに対し、マッコールは前後左右に動き右ローを入れる。さらに左ローにつなげたマッコールは、リネケルのパンチのレンジにとどまることないよう戦う。対してリネケルは右フック、右ローを打撃が荒くなっていく。と、案の定マッコールはテイクダウンへ。ハーフのリネケルにエルボーを落としつつ、残る足を抜きにかかる。二重絡みのリネケルは、マッコールの左足をすくってスイープ狙いから、ヒールフックへ。回転して逃れたマッコールだが、リネケルはすぐに違う足に足関節を仕掛ける。マッコールはバランスを崩しそうになりながらパウンドを入れ、ラウンド終了を迎えた。

2R、右から左とフックを入れたリネケルは、テイクダウン狙いをスプロールしてスタンドをキープする。続くダブルレッグにギロチンを合わせたリネケルは、ボディにパンチを受けて極めきれなかったが、しっかりとトップをキープ。すぐにマッコールを自由にして、試合はスタンドへ戻ると、重いボディフックを入れたリネケルは、続いて左フックをヒットさせる。真正面から組みつき、離れ際にパンチを放ったマッコールが、髪の毛を掴んだと注意を受ける。距離が縮まった両者、リネケルのパンチが圧力を強める。

テイクダウンが決まらなくなったマッコールは右フックを被弾する。マッコールのパンチも荒くなり、こうなるとパワーに勝るリネケルが優位に立つ。打撃で押されたマッコールのテイクダウンでは、リネケルは倒れない。と、右フックを打ち込みマッコールの動きが止まる。続く真正直なテイクダウンにギロチンを合わせ、トップを取ったリネケルが豪快な鉄槌を落としラウンドを取り返した。

最終回、マッコールのローに右フックを合わせようとするリネケル。動きが多いマッコールが出てくるところを待って戦えるようになると、リネケルはテイクダウンを切り、パンチも前に出て連打も見せられるようになる。振りもコンパクトになり、精度も上がったリネケルがついにマッコールをケージに詰めてフックを連打する。

左目じりをカットしたマッコールは、フックを見せて間合いを外すも、流れはリネケルに。ケージ際を下がりながらパンチを被弾するマッコールは、シングルレッグで飛び込んでももう倒すことができない。自らの腹を見せて挑発するリネケルにマッコールは最後に打ち合いを仕掛けたが、ここでタイムアップにリネケルが逆転判定勝ちを手にした。試合としては2Rから支配したリネケルの勝利で問題ないが、やはり体重を守れなかっただけにスッキリとはしない結果だ。

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