【UFC FOX14】打撃だけでなく組み&寝技でも積極性見せたシーリーがビールから判定勝ち
<フライ級/5分3R>
ニール・シーリー(アイルランド)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
クリス・ビール(米国)
オクタゴン連勝中でフライ級初戦を迎えたビールが、旋風を巻き起こすアイルランド勢の一人であるシーリーと対戦。サウスポーの構えから右ジャブ、右ローを放つシーリーに対し、ワンツーから前に出るビール。シーリーは時折りオーソの構えも見せ、右フックを打ち込む。アッパーに続き組みにいったシーリーだが、逆にテイクダウンを奪われる。ケージ際に移動したシーリーは、パンチを被弾しながら立ち上がり距離を取り直す。ビールは右ロー、シーリーもローを返し、続きて右が交錯。引き続きシーリーが構えを変えながらパンチでは優勢に。残り1分、左ミドルから右ローを入れたシーリーにビールも右ミドルを返す。テイクダウンを奪われたものの打撃では手数、精度でシーリーのラウンドとなった。
2R、パンチを交換するなかビールの指が目に入り試合が一時中断する。再開後、ワンツーから右ローをシーリーが放つと、これはモロに急所に当たってしまい、再び試合は中断。再々開後、パンチの打ち合いから接近戦になるとシーリーがギロチンからジャンピングガード、そのまま背中をマットにつけて絞め上げる。タイトに絞められたビールが頭を抜くと、今度はシーリーがキムラへ。これも防いだビールだが、トップから有効な攻撃を見せているとはいいがたい。逆にシーリーは下からエルボーを入れる。蹴り上げから立ち上がろうとしたシーリーのバックに回ったビールがRNCへ。立ち上がって後方への投げを狙ったシーリーが下になってしまう。
シーリーがスイープからトップを取り返す。ビールはエルボーを受けながら、姿勢を崩したシーリーのバックを窺う。シーリーは前転からガード、下から肩固めへ。これも抜いたビールがエルボーを落としたところで、激しいスクランブルが見られた2Rが終了した。
最終回、シーリーのダブルレッグに簡単に尻餅をついたビール。パンチを入れながらスタンドに戻ったシーリーが左ストレートを伸ばす。スタミナを切らしているビールは、その勢いにバランスを崩しがちに。シーリーはスピニングバックフィストから連打で追い込むも、ビールも右を返す。ここでもシーリーはヒジから左ストレート、さらにアッパーを繰り出しビールが大きく仰け反る。勢いづいたシーリーが右フック、右アッパーを放つ。ビールも左アッパーを思い切り振るうが、右フックを2発被弾する。
シーリーのテイクダウン狙いをいなしてスタンドをキープしたビール。シーリーはここにきて左ミドルを決める。残り30秒でビールがダブルレッグでテイクダウンに成功する。スイープ、エルボー、さらに腕十字というシーリーの攻撃を防ぎ、ビールはパウンドからエルボーを落とす。シーリーもガードから鉄槌を返すという展開のなかで試合はタイムアップに。パンチ、テイクダウン、グラウンドと常に攻防が見られた激しいファイトは3-0 でシーリーに凱歌が挙がった。