【BFC80】フェザー&ヘビー級準決勝、ファビアーノ&ヴォルコフに注目
【写真】シャウブラット・シャムカラエフとの決勝戦へ進むには、テイクダウンの攻防でスタミナを消耗させない必要があるヴァグネイ・ファビアーノ (C) GONGKAKUTOGI
9 日(金・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催される、ベラトールFC「Bellator80」では、フェザー級&ヘビー級トーナメント準決勝が各1試合ずつ行われる。
前回大会で、両階級の準決勝1試合目が終了しており、それぞれシャウブラット・シャムカラエフと、リチャード・ヘールが決勝進出を決めている。この両者との対戦権を得るために、フェザー級ではヴァグネイ・ファビアーノがレッド・マルチネスと、ヘビー級はヴィニシウス・ケイロスとアレキサンダー・ヴォルコフが戦う。
スタミナ勝負となったマルチン・ヘルドとの準々決勝で、ここ一番というところでテイクダウンを決めて判定勝ちを手にしたマルチネスと、アコップ・ステパーリャンを腕十字で切って落としたファビアーノの対戦は、マルチネスのテイクダウン防御&立ち力が勝負の鍵を握る。
打撃では劣勢のファビアーノだが、振り回し系のパンチを見せるマルチネスの懐には入り込みやすい。ただし、そこからすぐにテイクダウンに持ち込み、寝技の展開に入ることができなければ、打撃戦で神経をすり減らし、組みついてはスタミナをロスするというパターンに陥ってしまうだろう。
【写真】ともに2メートル超の身長とリーチを誇るアレキサンダー・ヴォルコフ。一躍トーナメントの本命となった(C)KEITH MILLS
一方のヘビー級準決勝は、ガードからの仕掛けが得意なケイロス。ただし、彼もまた打撃は課題が残っており、準々決勝ではマーク・ホラタの左フックを受けてダウンを喫している。対するヴォルコフは、長身&長いリーチを生かし、本命ブレット・ロジャースを完封して強いインパクトを残した。遠い距離からストレート系のパンチ、近づいてはアッパーと左右から攻撃を仕掛け、さらにヒザ蹴り。離れるとハイキックや後ろ回し蹴りを見せるなど、ヴォルコフは変幻自在の打撃戦を見せる。
ロジャースを相手にしなかった打撃に集中できるなら、ケイロスを相手にしないことも考えられるヴォルコフ。なお今大会のメインでは3月にBFC世界フェザー級王座を失ったジョー・ウォーレンが、8カ月ぶりの復帰戦で1年7カ月振りの勝利を目指す。対戦相手のオーウェン・エヴィンガーはキャリア7勝3敗ながら、ここで4戦は1勝3敗という戦績なだけに、ユライア・フェイバー率いるチーム・アルファメールでの出稽古の成果を見せる豪快な勝利が期待されている。
■Bellator80メインカード
<バンタム級/5分3R>
ジョー・ウォーレン(米国)
オーウェン・エヴィンガー(米国)
<フェザー級トーナメント準決勝/5分3R>
ヴァグネイ・ファビアーノ(ブラジル)
レッド・マルチネス(米国)
<ヘビー級トーナメント準決勝/5分3R>
ヴィニシウス・ケイロス(ブラジル)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
ブレット・クーパー(米国)
ダリール・コッブ(米国)