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【BFC77】ライト級Tにロシア勢3人が出場、ポーランドのヘルトも注目

2012.10.18

BFC Season7 Russian Winners

【写真】シーズン7で勝ち残っているロシア人ファイター達。上段左からウェルター級のアンドレイ・コレシュコフとミハイル・サレフ。下段は左からヘビー級のアレキサンダー・ヴォルコフ、フェザー級のシャウブラット・シャムカラエフ。ライト級出場の3名のうち、誰が彼らに続くことになるのか (C) KEITH MILLS & GONGKAKUTOGI

19 日(金・現地時間)にペンシルバニア州レディングのイーグル・シアターで行われる、ベラトールFC「Bellator77」。シーズン7の4階級目となるライト級トーナメントの準々決勝4試合が行われる。

シーズン7で猛威を振るうロシア勢、これまでの3階級では5人が出場し4人が初戦をクリアしている。そんなロシア人ファイターがライト級トーナメントには3人も出場する。そして、その3人のMMA戦績を合計すると、43勝1敗という脅威的な数字になる。

20勝0敗のアレキサンダー・サルナフスキーは、職人リッチ・クレメンティと対戦。長いリーチを生かした打撃と、スプロールからのポジション奪取。そしてパウンドとサブミッションで白星を積み上げてきたファイターだ。その実力を測る相手として、ダグ・エヴァンスと対戦しており、13勝10敗の米国人ファイターを相手に160秒で三角絞めを極めている。

残りの二人、ムラッド・マカエフとマゴメドフ・サーデュラエフはその名前からも分かるようにロシア連邦内タゲスタン共和国出身のファイターで、素性はほとんど明らかになっていない。9勝0敗のマカエフに対し、サーデュラエフは14勝1敗。打撃とテイクダウン、腕十字やリアネイキドチョークと勝っている戦績をから判断すれば、まずコンバットサンボの経験者とみて良いだろう。

ロシア系標準スタイルといって良い勝者だが、サーデュラエフは身長が165センチとかなり低く、マニー・ガンバーリャンをさらにガチガチにしたような体形をしている。気になるのはサーデュラエがジャクソンズMMAでトレーニングをしているようで、WEC1勝2敗、BFC3連勝中のデイブ・ジャンセンの北米MMA流に対し、真っ向勝負でない駆け引きを用いることができるかもしれない。

マカエフに関しては、対戦相手のポーランドのサブミッション・アーチスト=マルチン・ヘルドの関節技にどれだけ食らいついていくか。同じ足関節でもトップから足を取りに行くロシア勢とは違い、グラウンドの攻防のなかで前転を駆使したり、ガードからの仕掛けが多いヘルド。コマンドサンボ自体、それほど足関節の応酬が見られないなか、ヘルドがどのような攻撃を見せるか、非常に楽しみだ。

なおロシア人が出場しない試合は、シーズン6初戦で敗れている者同士、ヘネ・ナサレとヒカルド・チルローニのブラジル人対決となっている。

■Bellator77主要対戦カード

<ライト級T準々決勝/5分3R>
リッチ・クレメンティ(米国)
アレキサンダー・サルナフスキー(ロシア)

<ライト級T準々決勝/5分3R>
ヘネ・ナサレ(ブラジル)
ヒカルド・チルローニ(ブラジル)

<ライト級T準々決勝/5分3R>
マルチン・ヘルド(ポーランド)
ムラッド・マカエフ(ロシア)

<ライト級T準々決勝/5分3R>
デイブ・ジャンセン(米国)
マゴメドフ・サーデュラエフ(ロシア)

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