【UFC MACAO】カン・ギョンホ(01)「戦極のときより3倍強くなっている」
【写真】プサンのチームMAD所属のカン・ギョンホ。11月10日にマカオのアレックス・カサレス戦でUFCデビューを飾る (C) MMAPLANET
急速に力をつけるアジアのMMAファイターたち。なかでもキム・ドンヒョン&ジョン・チャンソンを擁する韓国勢の進歩は目覚ましい。そんな韓国からバンタム級同国最強のカン・ギョンホが11月10日のUFC MACAOでデビューを果たす。
UFCにとって初めての中国・マカオ大会開催に際し、UFC.COM×UFCモバイル×スポーツナビ×MMAPLANETのコラボレーションが実現した。『UFC MACAO』特別企画――第9弾はカン・ギョンホのインタビュー(前編)をお送りします。
――UFC出場決定、おめでとうございます。
「アリガトウゴジャイマス(※日本語で)」
――UFC出場が決まって、どんな気持ちですか。
「夢に見ていた舞台なので、凄く興奮しています」
――戦極時代のイメージがあったので、正直、なぜUFCと契約できたのかっていう印象を持っていました。きっと、日本のファンの多くもそう感じていると思います。しかし、今日、このチームMADで日沖発選手とのトレーニングを見て、なるほど……と。さすがジョー・シルバとシェーン・シェルビーの名コンビの目は節穴ではないと感心してしまいました。失礼な言い方かもしれないですが、凄く強くなっていて驚いてしまいました。
「日本で戦ったときはフェザー級で戦っていたのに、体重は今の自分よりも軽かったんです。戦極で結果を残せなかったので、あれから死にもの狂いで練習に明け暮れました。あの頃と比較するとフィジカル、身体能力も相当上がったし、レスリングと力は比較にならないと思います。
レスリングの技術が必要な局面では、あの時はできなかったパターンの動きを今は何通りも持っています」
【写真】9月にはチームMADを訪れた日沖発ともトレーニングをし、「今まで一緒に練習したバンタム級で一番強い」と言わしめた (C) MMAPLANET
――スクランブルの状態で、バックに回り込むのがもの凄く巧みになっていますね。
「特にUFCを目指して練習方法を変えたというわけではないのですが、自分はもともとレスリングの展開になると遅れをとっていたので、自分自身アップグレードが必要だと感じていました。レスリングの練習に没頭していたのですが、戦極が活動を止めてしまったので、日本のリングで成果を発揮する機会が無くなってしまったんです」
――戦極に来ていた時のカン・ギョンホ選手が100という実力の持ち主だったとすれば、現在のカン・ギョンホ選手は何ポイントの力の有していますか。
「300ぐらい(笑)。3倍は強くなったと思います」
――オォ、凄い自信ですね。ところでマカオで戦うアレックス・カサレスについて、どんな印象を持っていますか。教えてください。
「レスリングでは僕の方が強いと思います。カサレスのレスリングは大したことはない。ただ、打撃はリーチも長いですし、変則的なスタイルの持ち主なので注意が必要ですね。
まぁ、寝技でも関節技の防御も上手いという感じはしないので、組み技の展開に上手く持ちこむことが出来れば、自分が負けることはない相手だと思います」
(この項、続く)