【UFN58】バラォンが一本勝ち男ギャグノンからタップ奪い、復活の一歩示す
<バンタム級/5分3R>
ヘナン・バラォン(ブラジル/1位)
Def.3R3分53秒by 肩固め
ミッチ・ギャグノン(カナダ/14位)
バンタム級王座転落から再起の一歩を示すバラォンに大きな声援が送られる。頭を振りながらローを見せるギャグノン。バラォンも右ローを返す。ローの蹴り合いが続くなかで、バラォンの左フックに合わせてギャグノンが組みつく。すぐに離れた両者、飛び込んで左フックを放ったギャグノンに対し、バラォンは右ストレート、組んでヒザをボディに見舞う。右フックをヒットさせたバラォン、ギャグノンもボディから左フックを振るうが、元王者の勢いが増していく。ケージにバラォンを押し込んだギャグノンだが、テイクダウンには至らない。
離れたギャグノンにバラォンが右ローを蹴り込む。続く踏み込みに左ジャブを入れるバラォンは、さらに重い右ローを決める。ギャグノンは右ボディから左アッパー、バラォンコールのなか左フックから右アッパーでバラォンがダウンを奪い、起き上がり際にバックを取る。ギャグノンは胸を合わせて、体を入れ替えるもテイクダウンを奪えないままヒザをボディに受け初回が終了。バラォンのラウンドに。
2R、両ワキを差してバラォンをケージに押し込んだギャグノンが、ヒザを顔面に突き上げる。ギャグノンがシングルに移行するも、ブレイクが命じられ試合はオクタゴン中央へ。左フックから右アッパーと必殺のコンビネーションを決めたバラォンが、組んでテイクダウン。体を捻りながら背中をつけることを防いだギャグノンが立ち上がる。間合いを取り直した両者、バラォンの左フックがギャグノンを捉える。徹底して組むようになったギャグノンが左腕を差し上げてケージにバラォンを押し込む。
再度ブレイクが掛かり、続く打撃戦でショートの左フックを2度、3度とヒットさせたギャグノンだが、ここでも組みに。腰を落として倒れないバラォンが、体を入れ替えてラウンド終了となった。
最終回、前蹴りで距離を取ろうとするバラォンは、組まれてもすぐに回って距離を取り直し、前蹴り。さらに左ハイを狙うと、ギャグノンがやはり組みついてくる。ケージ際の攻防から、離れた両者。バラォンの飛びヒザは空振りに、ローの蹴り合いからギャグノンが組んでドライブする。両者、疲れて打撃を放つ際に軸が乱れるようなシーンも見られるようになった後のケージ際の攻防。ギャグノンがシングルを見せるも、バラォンはしっかりと対処する。
ついにヒザをつき、頭が下がったギャグノン。ブレイク後にアッパーを受け、逆に組み付いたバラォンがテイクダウンに成功する。ポイントを稼いだバラォンは、寝技に固執せずギャグノンの動きに任せて立ち上がる。ケージを背にしながらヒザをボディに入れたバラォンは、エルボーを受けたが、オクタゴン中央でボディロックからテイクダウン、そのままマウントへ。さらに肩固めに移行すると、ギャグノンは観念してタップ。12勝中、11試合で一本勝ちしているギャグノンからバラォンがタップを奪った。