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【Lion Fight19】ピンカの欠場を受け世界戦消滅、代役タイ人がカーニーに完勝

11月21日(金・現地時間)アメリカ・コネシカット州フォックスウッズ・リゾート・カジノ内ザ・フォックスシアターにてLion Fight19が開催された。

当初、今大会のメインイベントではLion Fight世界ウェルター級タイトルマッチとして王者ファビオ・ピンカが挑戦者ショーン・カーニーを迎えての防衛戦を予定していたが、ピンカがインフルエンザにより大会直前に欠場が決定。タイトルマッチは中止となり、急遽、タイのジョー・ナッタウットがカーニーと対戦した。

カーニーはタイで練習を積むカナダ人選手で、MAX MUAYTHAIやTHAI FIGHTといったムエタイのビッグプロモーションに参戦。元ラジャダムナンスタジアム王者シンマニー・ゲオサムリット、Lion Fightではマライペット・サシプラパーと対戦経験がある。一方のジョーはアトランタ在住のタイ人ファイター。Lion Fight17ではコズモ・アレッシャンドリと対戦し、前蹴り・ミドル&首相撲というムエタイのフルコースともいえる戦い方で元It’s Showtime王者アレッシャンドリを下している。

試合はタイトル挑戦に向けて準備を続けていたカーニーが有利かと思われたが、ジョーがアレキサンダーをポイントアウトしたムエタイ技術でカーニーを翻弄。距離を取りながら蹴りでカーニーに距離を詰めさせず、首相撲になってもヒザ蹴り、そして崩しでペースを握る。このままジョーが試合を支配し、代打参戦ながらカーニーに完勝した。

セミファイナルも当初予定されていたLion Fight女子フェザー級タイトルマッチ=王者ケリー・リース×チャジマー・ベラカールも王者リースが負傷欠場。プロボクシングでも活躍し、ストライクフォースに出場経験があるジェリー・サイツがベラカールと対戦、結果的に敗れはしたもののスプリット判定までもつれる接戦を演じている。

またワンマッチではオグニエン・トピッチがタイのルンラウィー・サシプラパーから勝利を収めた。海外で活躍し、10月11日K-1MAXでも勝利したルンラウィーを相手にトピッチはミドルの蹴り合いで一歩も引かず、2Rにルンラウィーの側頭部をかするような左ハイキックで動きを止めるなど見せ場を作り、勝利をもぎ取った。

メインとセミが変更されたLion Fightだが、大掛かりな仕掛けが功を奏さないGLORYとは対照的に着実に実績を伸ばしている。11月30日(日)のシュートボクシング、S-CUPで小見川道大が流血のNC戦となったケビン・ロスと大和哲也の再戦も春に予定されているLion Fightが米国の立ち技をリードしていくことになるやもしれない。

■ Lion Fight19試合結果

<ウェルター級/3分5R>
ジョー・ナッタウット(タイ)
Def.3-0
ショーン・カーニー(カナダ)

<124ポンド契約/3分5R>
チャジマー・ベラカール(オランダ)
Def.2-1
ジェリー・サイツ(米国)

<132ポンド契約/3分5R>
オグニエン・トピッチ(米国)
Def.3-0
ルンラウィー・サシプラパー(タイ)

<143ポンド契約/3分5R>
ルンラット・サシプラパー(タイ)
Def.2R4分42秒by TKO
ペドロ・ゴンザレス(米国)

<140ポンド契約/3分5R>
クリス・マセーリ(米国)
Def.3-0
コーク・チュナワット(タイ)

<135ポンド契約/3分5R>
ジュリオ・ペナ(米国)
Def.3-0
マット・ドーティ(米国)

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