【写真】この距離感とテイクダウン、そしてカウンター。MMAは確実に変化し、その土台にリングからケージという時代の流れが見受けられる(C)MMAPLANET

2日（日）東京都江東区のディファ有明で行われたPancrase262で、加藤直之に判定勝ちした安永有希インタビュー後編。

口は悪いが、『なるほど』と思わせるMMA理論を熱く語る師・朝日昇に圧倒されつつ、安永は師匠越えを控えめに宣言した。（※文中で以下、省略とした朝日昇氏の言葉は後日、動画で完全版をお送りします）

＜安永有希インタビュー、Part.01はコチラから＞

――師匠ではありますが、朝日さんの言動に対し『いい加減にしろッ』とは思うことはないですか（笑）。

「会うのが週に1回ぐらいなんで（笑）」

朝日　大事なことは、自分で考えろってこと。

「でも、ヒントは色々と貰っています。そこから、色々と自分で考えてやっています」

朝日　まぁ、アレやってから練習足らないもんね。いっぱい、バットスウィングしないと。ハハハハ。

「まだまだ、これからだと思っています。でも自分のスタイルがちょっと分かって来たので、どんどん追求したいです。だからDEEPに出たいとか、そういうんじゃなくて自分のスタイルを追求したいというのが、今のモチベーションです」

――背中を見せて距離をとった時、追いかけてきた相手はパンチを振るいながら、前屈みになって姿勢を乱している。そこで振り返り、容易く組みつくというフィル・デイビス理論を実践していました。

「本当にそういう感じです」

朝日　それは当たり前じゃないです。逃げたら追いかけてくる。こっちに来させりゃいいだもん。何だってそうですよ。

「今日の試合だと、2Rを取ったら相手は来るしかない。だったら、そこだと思いましたね。『来い』、『来い』、『来い』、『タックルだ』って（笑）」

朝日　言い方悪いけど、僕の時代も思っていたけど、日本の格闘技は知性を持った戦い方がまだできていないんですよ。ハッキリ言って。僕はソレを思います。野球とかサッカーにはフォーメーションだったり、戦術があるのと比較すると。

――そうやって知性を口にする人が……。

朝日　それが現実だと思います。

――『もっと遊んで』という指示にお客さんが『遊ぶんじゃない』と野次ると、その観客に向かって怒鳴っていましたね（苦笑）。

「怒鳴っていましたねぇ（笑）。僕も戦いながら、『アッツ、切れた』って（笑）。『あぁ、切れている』って思いました」

朝日　彼には悪いけど、遊びという言葉のロジックが分かっていない（以下、略）。

――朝日さん、ロジックは良いですけど、お客さんをセコンドが怒鳴るというのは……。

「ハハハハ」

――お客さんに怒鳴る行為は罰金モノじゃないですか。

朝日　いや、△×●□◆×▽です。ノーです。ふざけんぁ、コラァって。

「まぁ、それもパッケージとして面白いですから」

朝日　これ罰金でもなんでもなく、×▽★◇☆●∥ИЮ。キッチリ、俺は話す。何でも。別に逃げるつもりは一切ない。だから、お前らも責任取れよ、コラァと。言われる筋合いはない、お前に（笑）。

「このパッケージが面白いんじゃないですか（笑）」

朝日　正直、人間として舐められること……法律は犯しません。ただ、舐められることは許されることじゃないんで（以下、省略）。

「止まらないッスね。止まらない（笑）」

――自分たちは朝日さんとは付き合いが長いですけど、ビデオを回してくれているスタッフは初対面なので、もう引きつっていますよ。

「僕らは麻痺していますね（笑）」

朝日　当然のことは当然として（以下、省略）。

「まぁ、ハイ」

朝日　一人ぐらい、頭がおかしいヤツが居た方が面白いんですよ（以下、省略）。

「もう、毒しかないです（笑）」

朝日　俺の師匠の佐山聡や木口宣昭はそんなレベルじゃない、と。￠％◇÷ш。

――あのう、宜しいですか?

朝日　ハイ!!!

――最後に奇人ポーズを取っていました。奇人2世の道を歩む決意の表れと捉えて良いでしょうか。

「アレはダメだ、ダメだって言われてきたんですけど……」

朝日　（小声になり）違う、違う。それについてはまた僕、論理があるんですけど……。一世にならないとダメなんですよ!!

「それでダメだって言われているんですけど、僕はもうちょっと被せて。僕は……」

朝日　ф◎Å■。そこはイチ、一世代目を作らないと。二号は絶対に駄目だ。オリジナルにならないと、オリジナル。

「いや、もう一号を消してやろうかなって」

朝日　いや、無理だって。一号消すのは、相当無理。

「一号、個性が凄いから」

朝日　だって、タイガーマスクは佐山さんだもん。やっぱり（笑）。自分作んなきゃ。

「一号、個性強いから消えないなぁ」

――もう、MMAのスタイルが一号の時とは違いますからね。

「そうですね、一号、消します」

朝日　その前に、いつまで俺が出りゃいんだって。いいじゃねぇか、こんなクソジジィ、化石みたいな奴はもう（笑）。

「もう、皆、ファンが忘れているかなって。だから僕がこうやって……」

朝日　忘れてくれって。っていうか、違うねん。今のヤツ、アクが少なすぎるねん。もうチョット、パワーだせやって。

――おかしな関西弁になっていますよ、朝日さん（苦笑）。

朝日　ちゃう、ちゃう、ちゃう。つまんないんっすよ、皆スポーツマンになっちゃって。売れねぇよ、そんなもんって。タァっ!! 　もっとブアァって、行ってくれよって。

「（苦笑）」

――ということで、もう朝日さんの事を置いておいて、安永選手に最後にファンにアピールお願いします。

朝日　俺はファン、いらねぇもん。

「僕もアピールはないんですけど（笑）。僕は僕の道を突き進もうかなと思います。今、日本だとまだ変わったスタイル、僕の変態スタイルを追求していきたいと思います。応援ヨロシクお願いします」

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