【on this day in】11月7日──2009年
【写真】自宅から学校に通う間にある森を自転車で通り抜けることが怖くて始めた格闘技。ただ、勝ちたくて戦い続けてきたマルース・クーネン (C)STRIKEFORCE
Strikeforce
@イリノイ州ホフマンエステーツ、シアーズ・センター
「試合時間は1分05秒、マルース・クーネンがロクサン・モダフェリを腕十字で下し、ストライクフォースと米国デビューを一本勝ちで飾った。マルースは2000年11月にL-1でプロMMAデビュー戦を勝利し、2週間後にReMixのトーナメントで優勝。佐藤ルミナを思わせる飛びつき十字での勝利と、かわいらしいペンギン押忍で一躍日本格闘技界のアイドルになった。リング上での堂々とした戦いぶりとは違い、取材嫌い──というか取材受けベタ。レコーダーやビデオが回ると表情が固く、言葉は重くなる。日本や母国オランダでは問題なかった。でも、米国はちょっと違う。好きだからグラップリングで男子のトーナメントにも出場したマルースは女子MMAを背負わないし、引っ張っていなかった。先日ベラトールで余生のようなファイトを戦っていたが、それはそれでまたマルースらしい。流行り廃りと、彼女とMMAのベクトルは関係ないところで回っている」
on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・高島学いわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。