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【Titan FC31】マイク・リッチ、計量失敗。吉田はノンタイトル、キャッチウェイト戦へ

30日(木・現地時間)、31日(金・同)にフロリダ州タンパのUSFサンドームで開催されるTitan FC 31「Ricci vs Yoshida」の公開計量が行われ、メインで吉田善行の挑戦を受ける予定だったライト級王者マイク・リッチが計量失敗。吉田との試合はノンタイトルのキャッチウェイト戦となることが決まった。

吉田にとっては悪夢再びとしかいいようがないチャンピオンのウェイト・オーバー。過去にもUFC時代に計量直前に対戦相手のカロ・パリシアンが体調不良を訴え、試合がキャンセルになったり、アンソニー・ジョンソンが7ポンドも体重を守れず、契約体重で戦ったという経験を吉田は持つ。

この過去の経験を糧に平常心で挑めるよう願うばかりだ。気になるのは、なぜリッチが体重を落とせなかったのか。その要因は体調不良によるのか、ただの調整失敗か。前者の場合、性善説に基づいて考えるとリッチのコンディションは良くない。ただし、後者のケースを性悪説で捉えると、体重を落とし切る努力をすれば試合当日のコンディションに影響が出るので減量を打ち切る。メインなのでプロモーターも試合に穴のあける事態を望まないことを考慮して、このような判断をしたとなると、許しがたいことだが本当に戦いは困難になる。

ともあれ、吉田自身が相手の動向を気にせず、自らやるべくことを積み重ねることが大切。ベストのリッチと対峙する腹積もりでケージへ入るしかない。そのリッチの打撃に関してだが、一見、パンチが伸びるように見えるが、実際はごくごく普通のMMAの距離。MMAでは拳を開き気味にして、手を伸ばしてストッピングを多用する傾向にある。リッチはガードを固めて、拳をしっかりと顔を前にもってくるので、そこから腕を伸ばすことでパンチが伸びるように映る。その辺りを惑わされず、試合の入りを慎重に戦い、吉田のペースに流れを引き寄せてほしい。

なお、ライトヘビー級に階級を下げ、北米デビューを果たす長谷川賢を始め他の出場選手は滞りなく公開計量を終えている。全試合の計量結果は以下の通りだ。

■ Titan FC 31 計量結果

<157ポンド契約/5分5R>
マイク・リッチ:157ポンド(71.22キロ)
吉田善行:154.4ポンド(70.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ミゲール・トーレス:145ポンド(65.77キロ)
デス・グリーン:146ポンド(66.23キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
長谷川賢:205.4ポンド(93.17キロ)
マット・トンプソン:204.2ポンド(92.63キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヘイダー・ハッサン:170.6ポンド(77.38キロ)
フィリッピ・ポルテラ:171ポンド(77.57キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ホゼ・フィゲロア:169.6ポンド(76.93キロ)
テイラー・スティンソン:170.8ポンド(77.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
スコット・バレット:260ポンド(117.94キロ)
ケニー・ガーナー:250ポンド(113.40キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブロック・ジャーディン:170.8ポンド(77.47キロ)
スティーブ・モンゴメリー:170ポンド(77.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョー・バラハス:134.8ポンド(61.15キロ)
サーワン・カカイ:135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・グレイブス:170.8ポンド(77.47キロ)
ハファエル・ソウザ:169.6ポンド(76.93キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ブルーノ:155.2ポンド(70.40キロ)
カムリン・ナヴィル:155.4ポンド(70.49キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウィリアム・サイズモア:136ポンド(61.69キロ)
マット・ワギー:135.6ポンド(61.51キロ)

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