速報PXC33 山内慎人、ドゥワンのポイントメイキングに敗れる
【写真】ラッセル・ドゥワンのテイクダウンにしてやられた山内慎人。レフェリーがジョン・マッカーシーが務めており、PXCも無視できない勢いを持っている(C)TAKUMI NAKAMURA
1日(土・現地時間)にフィリピンの首都マニラ、その広域首都圏=メトロ・マニラのパシッグ市のイナレス・スポーツセンターにてPXCの第33回大会が開催された。
Text by Takumi Nakamura
グアムがベースのパシフィック・エクストリーム・コンバットにとって、今回が6度目となるフィリピン大会。3,000人収容の会場は満員となり、前日のOFC05と比較しても遜色のない盛り上がりを見せた。
今大会には修斗からパンクラスへと参戦し、現在4連勝中の山内慎人が出場、アンドリュー・レオンから対戦相手が変更され、7戦7勝のアメリカ人ファイター、ラッセル・ドゥワンとの対戦となった。
今年はシュートボクシングにも参戦している山内はジャブと右ローでドゥワンを削り、1Rには腕十字、3Rにはバックチョーク、バックマウントからのパウンドでチャンスを作る。
しかし、テイクダウンの攻防に関してはドゥワンのパワフルなタックルに苦しめられ、3ラウンド通じて、ドゥワンにリフトされて豪快なテイクダウンを奪われてしまう展開に。ジャッジは3者ともドゥワンのテイクダウンを評価し、29-28でドゥワンを支持。この裁定に会場からはブーイングも起こったが、山内がドゥワンのポイントメイキングに敗れる形に終わった。
試合後、山内は「テイクダウンされただけで、トップポジションを取られても怖くはなかった。ダメージでは確実に自分が取ったかなと思ったんですけど……、特に何かをされたわけじゃないけど、あのテイクダウンは印象が良くなかったと思います」と悔しさをにじませた。
またメインイベントはジョン・タックの負傷欠場を受け、選手権試合からワンマッチに変更となったが、PXCライト級王者ハリス・サルミエントが代打出場のハン・スンハーに判定2-1で勝利。会場人気No.1の地元フィリピンのマーク・ストライグルは袈裟固めからのアームバーでロバート・ワッスティグに一本勝ちし、会場を沸かせた。
■PXC主な試合結果
<ライト級/5分3R>
ハリス・サルミエント(米国/ハワイ)
Def.判定2-1:29-28、30-27、28-29
ハン・スンハー(韓国)
<フェザー級/5分3R>
マーク・ストライグル(フィリピン)
Def.1R byアームバー
ロバート・ワッスティグ(米国/グアム)
<バンタム級/5分3R>
ラッセル・ドゥワン(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
山内慎人(日本)
<ライト級/5分3R>
チャン・ホンセウ(韓国)
Def.1R by TKO
リッチー・レッドマン(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
ジョン・デロス・レイエス(米国/グアム)
Def.1R by腕十字
トロイ・バンチャグ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
エウゲニ・トケーロ(フィリピン)
Def.1R by KO
レオナルド・カリワ(フィリピン)