【OFC05】パルヴァー下したケリー、バラリオとフェザー級王座決定戦へ
<フェザー級/5分3R>
エリック・ケリー(フィリピン)
Def.2R1分42秒 by TKO
ジェンス・パルヴァー(米国)
サウスポーのパルヴァーのボディに、右の前蹴りからロー、右ストレートを2発ヒットさせ、ハイを見せたケリー。バランスを崩し、パルヴァーがテイクダウンを奪うが、ケリーはすぐにリバーサルでトップを奪い返す。立ち上がったパルヴァーにケリーは一本背負いを狙うが、パルヴァーは倒されない。試合は打撃の距離に戻ると、パンチで前に出るケリーにパルヴァーの左がヒットし、ダウンを奪う。
すぐに立ち上がったケリーは、右ローでパルヴァーのバランスを崩すが、右を放ったところで再び左を受ける。右から左フックを打ち込んだケリーは、続いて右ローから右フックを打ち込む。パンチの打ち合いでは負けないパルヴァーは、左ミドルから左ボディフックを連打する。
苦し紛れのような一本背負いを狙ったケリーは、バックを許しグラウンドでサイドを奪われそうになる。寝技で深追いをしないパルヴァーは、スタンドに戻って打撃戦へ。ケリーの右ハイは当たりが浅い。パルヴァーは左を空振りするが、パンチの打ち合いではパルヴァーがリードした初回が終わった。
2R、ケリーの右ローにパンチを合わそうとしたパルヴァー。直後に右を二つ受け、動きが止まる。ケージ際に下がったパルヴァーは、首相撲から一旦距離をとってダブルレッグダイブを狙う。一度はシングルで尻もちをついたケリーだが、立ち上がると、疲れが見えるパルヴァーにフライングニーから左ミドルを蹴り込む。この一発で、ヒザをついたパルヴァーに背中からパウンドを落としたケリーが、TKO勝ちを決めた。
元UFC世界王者を破ったケリーに、地元フィリピンのファンは大きなケリー・コールを送る。敗者パルヴァーは「速くてタフだった。ここにMMAのマニー・パッキャオがいる。もう37歳だ、引退は避けられない。あと1、2試合は戦いたいけど……」と語り、フィリピンのファンに感謝の言葉を述べた。
一方、ケリーは「1Rにハードなパンチを受け、KO出来なかった。チョークを極めたかったけど、レフェリーが試合をストップしたんだ」と試合を振り返る。直後に10月6日シンガポール大会でホノリオ・バラリオとフィリピン人対決で、OFCフェザー級王者決定戦が行われることが発表された。