【Special】マルタイン・デヨングはどう思う? JJの対戦拒否
【写真】「Gloryでは複数のビッグネームをラインナップに並べている」(マルタイン・デヨング)(C)GLORY SPORTS INTERNATIONAL
UFC151「Jones vs Henderson」がイベントごとキャンセルされるという、前代未聞の事態に発展した。ジョン・ジョーンズのチェール・ソネン戦の対戦拒否問題について、MMAPLANETではファイターや関係者にそれぞれの意見を尋ねてみた。
「○○はどう思う、JJの対戦拒否」。第10弾は元MMAファイターで現在はヨーロッパ修斗代表、そしてGlory World Seriesでマネージメントとイベント・プロモーションに関わるマルタイン・デヨングの考えをお届けします。
マルタイン・デヨング
「ジョン・ジョーンズの判断を支持することはできない。彼はチャンピオンのなかのチャンピオンだ。いったい、どれだけの巨額の富を稼いできたんだい? UFCが用意した相手と、何があろうが戦うのが彼の役目だろう。チェール・ソネンはダン・ヘンダーソンと同じレスラーだ。構えは違うけど、これまでにサウスポーの相手と戦ったことだってあるんだから、修正できたに違いない。
そうは言ったけど、アンデウソン・シウバに負けたばかりの下の階級から体重を上げてくるチェール・ソネンと戦うことに意味を見いだせないことも理解できる。ただ、この決断は本当のファイター、そしてチャンピオンとしての判断ではなく、ビジネスを考慮したものだったにしても、ジョン・ジョーンズの利になることはないと思う。チャンピオンはどんなプレッシャーも上手く操っていかないと……。
僕にはダナ・ホワイトの胸の内を覗くことはできないけど、イベントをキャンセルする以外に、明らかになっていること以外でも、オプションを持っていたと思うんだ。UFC151で戦うはずだったファイター、そしてチケットを買ってファイトを楽しみにしていたファンが気の毒でならないよ。
大会キャンセルなんて、本当に悲しいことだ。ただ、イベントってこういうことが起こりうるもの。だから、Gloryでは複数のビッグネームをラインナップに並べて、誰かがドロップしても影響が少ないようにしているんだ」