【UFC181】蹴っても凄いボクシング世界13冠、ホーリー・ホルム。UFC初陣=ペニントン戦決定!!
【写真】ホーリー・ホルム、その輝かしいボクシングでの実績もさることながら、キックの威力はこれまでのUFC女子バンタム級戦線になかった魅力だ (C)WILSON FOX
9日(木・現地時間)、UFCが12月6日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催されるUFC 181「Hendricks vs Lawler2」でホーリー・ホルムがUFCデビュー戦を行い、ラケル・ペニントンと対戦することをホームページ上で発表した。
ジャクソン・ウィンクルジョンMMA所属のホルムは、2011年3月のMMAデビューから、現在まで7連勝中の無敗のファイター。ただ、注目されるべきはMMA戦績でなく輝かしいボクシングでのレコードだ。38戦33勝2敗3分、WBFライト&ライトウェルター級、WBANジュニアウェルター&ウェルター級、そしてジュニアミドル級、WBCウェルター級、WBAウェルター級、さらにWIBAとIFBAに加えIBAでも2階級を制し、実に13もの世界のベルトをその腰に巻いてきた。
女子ボクシング界のP4Pと永きに渡り謳われてきたホルムだが、その実、MMAにおいてはボクシング以前にプロ&アマ7戦を経験したキックボクシングの技術を多用、間合いを確保するだけでなく、フィニッシュにもつなげている。サイドキックで相手の攻撃を封じ込め、右ストレートを効かせて残像を残す。そして右を意識させて、左ハイでKO勝ち──した3月のLegacy女子バンタム級王座決定戦など、見事の一言だった。
そんなホルムがTUF18出身、キャリア4勝4敗のペニントンを相手にどのような勝ち方を見せることができるか。ロンダ・ラウジー×キャット・ジンガーノ戦の勝者に挑戦するために、大きなインパクトを残したいところだ。それにしても五輪柔道銅メダリストからずば抜けたカリスマ性を誇るMMAファイターに成長したロンダ、美貌のライバル=ミーシャ・テイト、人の良さはナンバーワンかつ五輪レスリング銀メダリストのサラ・マクマン、叩き上げ&いかなる逆境に負けないジンガーノのいう顔触れにボクシング界のレジェンドが加わるUFC女子バンタム級戦線。急成長を遂げるMMAというスポーツにあって、異種格闘技戦の香りをも残すバラエティな陣容は、個々のパーソナルプロフィールという視点に立つと男子8階級の多くを凌駕している。オクタゴンに黄金の女子時代を告げるホルムのUFC初戦となりそうだ。