【UFN54】色男セオドロが連勝飾るも間延びした試合に
<ミドル級/5分3R>
アライアス・セオドロ(カナダ)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
ブルーノ・サントス(ブラジル)
TUF NATIONS優勝の色男セオドロは、髪の毛をかき上げながらジャブを伸ばし、右ハイや右前蹴りを繰り出す。距離を詰めたサントスは左右のフックも、セオドロが組み付いてケージに押し込んでいく。シングルに切り替えたセオドロは、足を離した直後に右アッパーを狙う。再び組みにいったセオドロは左腕を固めて、右ヒザを突き上げる。直後にサントスがテイクダウンを決めバックへ。ケージ際で崩されたセオドロだが、足を抱えて正対していく。残り1分で離れた両者、セオドロは右ハイからパンチ、再びクリンチへ。離れ際のパンチは当たらず、サントスが右を返す。サントスが右フックを打ち込み、熱くなったのかラウンド終了後もパンチを入れて注意を受けた。
2R、勢いよくハイキックを見せて距離を詰めるセオドロがサウスポーから左ハイ、オーソから左ジャブを伸ばす。手数はあるが、間延びした感のある戦い。パンチを振るいながらセオドロが組み付いてケージにサントスを押し込む。セオドロの二段蹴り、サントスのテイクダウン狙いも決まらず、試合は残り2分を切る。と、サントスがセオドロの蹴り足を掴んでテイクダウン、そのままバックを取って両足をフックする。フェイスロック気味に絞めを続けるサントスだが、残り20秒でセオドロが胸を合わせてきて、同体で立ち上がりタイムアップへ。
3R、パンチの交換からサントスが組み付き小手投げを決める。ここでもバックに回ったサントスがチョークを仕掛ける。セオドロが振り落とそうとすると、ワンフックを解き、自らサントスがスタンドへ戻る。セオドロはここでテイクダウン、立ち上がったサントスを再び倒すとバックへ。再度起き上がったサントスだが、セオドロはボディロックから引っこ抜くようにテイクダウンに成功する。バックマウントを取ったセオドロは、絞めを狙う。残り1分20秒、後方からパンチを入れるセオドロだが、サントスが起き上がってケージ際に移動する。セオドロの右ハイ、続いて右アッパーが決める。セオドロはヒザをボディに突き上げる。このままセオドロ攻勢のまま試合が終了。2Rはサントス、3Rは圧倒的にセオドロ、1Rがどのように判断されるか。
結果はセオドロが判定勝ちを収めた。やや力不足のTUF王者に見合った対戦相手、世界最高峰の舞台とは思えない凡戦だった。