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【Titan FC30】ダナ・ホワイトに三行半を叩きつけれたノブレとグディエレス、汚名返上は自らの手で

Anthony Guiterez【写真】ラバーから三角絞めの勝利は、悪夢のTUF18 から立ち直るきっかけをアンソニー・グディエレスに与えているだろうか……(C)KEITH MILLS

明日26日(金・現地時間)、テキサス州シダーパークのシダーパークセンターで、Titan FC 30が行われる。CBS Sports Networkで全米中継を行うタイタンFCでは、今大会もUFCベテランを多数登用してきた。

メインでライトヘビー級王座を争うジェイソン・ブリッツ(UFC戦績3勝4敗)とヴィニー・マガリャエス(同1勝4敗、TUF8準優勝)を始め、セミ出場のワレル・ワトソン(同1勝3敗)、この他もイラルデ・サントス(同3敗)、アーロン・ロサ(同1勝2敗)、ペドロ・ノブレ(同1NC)と計6人の元UFCファイターが出場している。

ズバリ、負け越しているファイターばかりだが、後頭部を殴られたと試合続行不可能をアピールし、ダナ・ホワイトに「演技賞ものだ」と皮肉られ、リリースされたノブレなど、MMA戦績は16勝1敗2分1NCと非常に高い勝率を誇っている。フライ級に転向し、既にタイタンFCで1勝を挙げているノブレ。今回のニック・ホンステイン戦のみならず、悪いイメージを払拭するためにも、毎試合が勝負となっている。

今大会にはノブレ以外にも、さらにもう一人、TUFシーズン18の計量失敗で、ダナから見捨てられMMA人生が崖っぷちに追い込まれたファイターが出場する。TUF18の減量失敗といえば、WSOFでも2試合連続で体重を落とせなかったコディ・ボーリンガーが有名だ。しかし、上には上がいるものだ。そのボーリンガーの計量失敗で戦わずして準決勝進出を果たしながら、自らも体重が落せず、再計量前にシャワールームで水を摂ってしまいハウスを追放されたアンソニー・グディエレスだ。

減量失敗を詫び、涙を見せるコーチのロンダ・ラウジーを庇いつつ、ダナは「仕事を見つけて、MMAは趣味でやればいい」とグディエレスを扱き下ろした。MMA界の最高権力者の口から出た罵詈雑言がTVで流れたのだから、グディエレスはもう落ちるところまで落ちたといっても過言でない。TUF追放後、グディエレスは今年の2月にタイタンFCでチャーリー・デュブレイと対戦した。この一戦で三角絞めで勝利して、MMA通算成績を5勝0敗としたグディエレスが、今大会でセミに出場し元UFCファイターのワレル・ワトソンと対戦する。ワトソンを破ってなお、まだあの日のポジションに彼が立てるかどうかは、微妙な状況だ。ダナ・ホワイトに三行半を叩きつけられたノブレとグディエレス、汚名返上は全て彼ら自身の技量に掛かっている。

■ Titan FC30対戦カード

<Titan FCライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ジェイソン・ブリッツ(米国)
ヴィニシウス・マガリャエス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ワレル・ワトソン(米国)
アンソニー・グディエレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
グラリストーン・サントス(ブラジル)
ロバート・ワシントン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
リッチー・マルチネス(米国)
レヴェル・シンプソン(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
ペドロ・ノブレ(ブラジル)
ニック・ホンステイン(豪州)

<ライト級/5分3R>
トッド・ムーア(米国)
EJ・ブルックス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ニック・ゴンザレス(米国)
ウォーレン・スチュワート(米国)

<バンタム級/5分3R>
ゼイヴィア・シラー(米国)
コディ・ウィリアムス(米国)

<ライト級/5分3R>
アダム・ニジェム(米国)
ガブリエル・カリロ(米国)

<フェザー級/5分3R>
マット・マズレク(米国)
チャールズ・アドキソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ケヴィン・トロイヤー(米国)
エリック・ヘンドン(米国)

<ライト級/5分3R>
フィリップ・プラット(米国)
ジュリアン・ショア(米国)

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