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【OFC19】ドバイ決戦、メインは青木の圧に注目!!

Shinya Aoki【写真】レスラー=シャロルスの手のプレッシャーに対し、青木がどのような圧力を逆に懸けることができるか。組み際に注目だ(C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)、アラブ首長国連邦=UAEはドバイのWTCでONE FC19「Reign of Champions」が開催される。OFC3年の歴史で初めて3つの世界戦が組まれる同大会、トリプル・クラウンのトリを飾るのが、青木真也だ。

青木は昨年4月に朴光哲を破りOFC世界ライト級王座を獲得後、今回のカマル・シャロルス戦が初防衛戦となる。日本ではIGFに上がり、試合の調整はシンガポールのイヴォルブMMAで積むなど、Going My Wayの青木にとって、やはり元UFCファイターとの対戦は興味深い。イランの最北部アルダビール州出身のシャロルスは、レスラーとして実績を残すと1997年に英国へ移住し、その後グラップリングを通じてMMAファイターと交流を持つようになる。

2005年のADCC欧州予選77キロ級初戦でヨアキム・ハンセンからテイクダウンを奪い勝利するも、代表の座を手にすることはできなかったシャロルスは、米国に移り柔術を本格的に習うとMMAで戦うように。そこから4勝1分の戦績でWECへ、ジェイミー・ヴァーナーと分けるなど、3勝1敗の好成績でUFCへの移籍を果たした。

【写真】グラップリングマッチではあるが、ヨアキム・ハンセンをテイクダウンし、ギロチンや三角絞めは徹底して防いでいた2005年1月のカマル・シャロルス(C)MMMAPLANET

【写真】グラップリングマッチではあるが、ヨアキム・ハンセンをテイクダウンし、ギロチンや三角絞めは徹底して防いでいた2005年1月のカマル・シャロルス(C)MMMAPLANET

しかし、UFCではジム・ミラー、カビブ・ヌルマゴメドフ、そしてハファエル・ドスアンジョスに3連敗を喫しリリースの憂き目にあう。今から振り返ると、とんでもない顔触れに敗れたに過ぎないという印象だ。シャロルスはUFCを離れてから1年後にOFCと契約を果たし、エドゥアルド・フォラヤン&アリエル・セクストンから2連続判定勝ちを収めている。キャリア9勝3敗2分、3つの敗戦はUFCでの強豪相手のみ。シャロルスのようなポジションの相手に青木がどのような試合展開を見せ、結果を残すかは非常に興味深い。

レスリングベースのシャロルス、ただしこれまでの傾向では思い切り左右のフックを振り回し、テイクダウンとの連動はあまり見られない。粗さが目立つフックだが、勢いがあるので如何に青木が捌いて組みの展開に持ち込むことができるか。打撃ではあまり踏み込まないシャロルスはガードも低くなるので、手のプレッシャーが欲しいという要望を持っていた青木が、この選手を相手にどのように圧を掛けていくのかも、注目したい。

テイクダウンでトップ、あるいはスタンドでバックに回る展開に持ち込めば、青木が圧倒的に優位になる。逆にシャロルスの圧力により、遠い間合いから低い態勢で組みにいくようなことがあると、ユニファイドルールでないのでサッカーボールキックや、四点ヒザの使用が許されており、シャロルスにもUFCとは違う選択肢が存在する。特にがぶられてヒザを頭部に受けるという展開は避けたいところだ。青木にとって胸を合わすとまではいわないが、近い距離での組みとそれが可能になる間合いが重要になってくるメインイベントだ。

■ OFC19対戦カード

<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
青木真也(日本)
カマル・シャロルス(イラン)

<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
鈴木信達(日本)
ベン・アスクレン(米国)

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
大石幸史(日本)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
ロジャー・フエルタ(米国)
クリスチャン・ホリー(英国)

<フェザー級/5分3R>
エウベウ・バーンズ(ブラジル)
田中半蔵(日本)

<フライ級/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
アリ・ヤコブ(マレーシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイムス・マックスウィーニー(英国)
クリスチアーノ上西(ブラジル)

<キャッチウェイト/5分3R>
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
モハメド・ワリッド(UAE)

<女子フライ級/5分3R>
アン・オスマン(マレーシア)
アナ・フラトン(米国)

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