【TUF8】“ダースベイダー”シーズン8ライトヘビー級制す
■第9試合 TUF8ライトヘビー級決勝/5分3R
ライアン・ベイダー(米国)
Def.1R2分18秒/TKO
ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
【写真】ベイダーが豪快な右フックをマガリャエスのテンプルにぶち込み、追撃のパウンドで完勝した (C) ZUFFA
チーム・ミアーから唯一の決勝進出となったマガリャエス。同じブラジル人のノゲイラが、ナンバーワンピックでベイダーを選択した際、「シリーズ最大のミスチョイスだ」と言いつつ、ショックを隠せなかった男が、そのベイダーと決勝で戦うことになった。
ダースベイダーのテーマでオクタゴンに登場したベイダー。オールアメリカン・レスラー×ブラジリアン柔術世界王者という対照的なベースの持ち主の対戦は、マガリャエスの右ミドルでスタート。ジャブ、フックが交錯するなか、ベイダーがテイクダウンを狙うが、これを切ったマガリャエスがハイキックを見せる。とびこんでヒザを見舞ったベイダーは、バランスを崩す場面も見られたが、序盤はスタンドでの戦いが続く。
マガリャエスの左に、右クロスを合わせ始めたベイダー。直後にマガリャエスの左に合わせて放たれた右フックが、テンプルを直撃。倒れながらも、足を取りにいこうとした柔術王者だったが、これが空振りに終わると、ガードを取る間もなくベイダーのパウンドの餌食に。マガリャエスの体が伸びきり、背中を見せたところで、試合続行不可能と判断したレフェリーが試合をストップ。ベイダーがTKO勝ちを収めた。
6桁契約を実現させたベイダーは、「スタンドで戦う作戦だった。ラスベガス・コンバットクラブでボクシングを磨いたんだ。僕はもうただのレスラーじゃない。またすぐにオクタゴンに戻ってきたい」と希望溢れる表情でコメントを述べ、チーム・ノゲイラについてはまったく言及することなくオクタゴンを後にした。