【TUF8】“奇人”ブローウィングが大演壇
■第6試合 ライト級/5分3R
ジュリー・ブローウィング(米国)
Def.1R1分32秒/腕ひしぎ十字固め
デイブ・カプラン(米国)
【写真】“ルナティック”ブローウィングがカプランに完勝。TUF番組中の奇行とは異なり、落ち着き払ってのゲームメイクだった (C) ZUFFA
TUFシーズン8で最も脚光を浴びたファイター、ブローウィング。しきりにMMAで更正されたとアピールされるバッドボーイ。対するカプランも、髪の毛がブロンドになりシーズン中とは違った装いになっている。
ブローウィングの左ローキックが、いきなりカプランの急所を直撃。再開後、左ボディからローを決めるブローウィング。荒いパンチで前進するカプランに、左右のストレートをヒットさせる。その後もハイキックなどを交えながら、シーズン中より、ずっと成長した姿を見せるブローウィングは、ジャンピングニーを見せるなど勢いよく攻めるが、カプランのアキレス腱固めにピンチを迎える。
これを切り抜けたブローウィングは、トップから華麗にパスガードを見せバックを奪う。再びスタンドで向いあった両者、好調に攻めるブローウィングだったが、フックをヒットさせたカプランがテイクダウンに成功する。ここで再びアキレス腱固めを見せたカプランだが、すかさず足を引き抜きトップを奪ったブローウィングが、ハーフガードから後方に振り落とすエルボーをビッグヒットさせる。
再びバックを奪ったブローウィングは、リアネイキドチョークへ。向かい返ったカプランは立ち上がりパウンドを狙うが、ブローウィングは下から蹴りあげ、ノーダメージでスタンドへ。ここで1Rが終了した。
2R、いきなりテイクダウンに成功したブローウィングがハーフからエルボー、さらにパスガードを狙う。そのままサイドから腕十字を極めたブローウィングが、カプランから一本勝ちを収めた。
エクストリーム・クートゥアーの練習で、ダナ・ホワイトが惚れぬいた才能が開花し始めたブローウィング。ジョー・ローガンにシーズン中の言動はテレビにたくさん映るための作戦だった?と尋ねられ、「そんなことない。思うがままに行動してああいうことをしてしまった」と答える。その後も収録中の無礼を詫び、その更生ぶりを存分にアピール、スター誕生とガチンコ・ファイトクラブを合わせたような、大演壇となった。